消費社会 その1
<不況>高まる不安、骨太の経済書が人気 「2カ月で10万部も」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
現在の経済状況をめぐる議論を見ていると、消費の問題は収入が安定すれば自然に回復するものであるかのようで、敢えて語るにも値しないものであるかのようだ。しかし「アラフォー」の消費力などという話が出てくるのは、消費というものが社会的に訓練されて始めて獲得される特殊な能力であることを示しているようで、決して疎かには出来ない問題であるように思われる。それどころか、実はもっとも重要な問題ではないかとさえ私には思われる。

10年ほど昔、『科学の終焉(おわり)』という本が出版された。基本的には第一線で活躍する科学者達へのインタビュー集であるが、重要なのは、科学は限界のある営みであり、その限界に人類はすでに近づいてしまったのではないか、という著者の問題意識である。
科学がすでにどれだけ遠くへ達したかを考慮し、さらなる探求を抑制している物質的、社会的、認識的な限界を考える時、科学は、すでに生み出した知識に何も重要な追加ができそうもない。将来にわたって、ダーウィン、アインシュタイン、ワトソンとクリックらによって授けられたものに匹敵する大革命はおきないだろう。
麻生首相は好んで百年に一度というが、あるいはもっとスケールを大きくとるべきで、250年にかかって成長してきた消費社会がそれ自身の成功を理由として終焉を迎えようとしているのが今の状況であるのではないだろうか。
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by tyogonou | 2009-02-26 23:56 | 消費社会 | Trackback | Comments(4)
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Commented by cabo at 2009-03-02 23:37 x
アラフォー世代は社会的に訓練されてると思うってことですか?
バブル?
考えすぎずにバンバン使っちゃうみたいな。
今回の大河ドラマは害にしかならない!とか。
Commented by tyogonou at 2009-03-03 23:58
どんな世代だろうと訓練はされているわけですが
バブル期に青春時代をすごしたアラフォー世代は
特に強く消費しようと動機付けられているということです
考えすぎずに・・・というか、
その世代のカルチャーの中に居続けるために
身の回りのものやバレンタインデーのようなイベントなどで
きちんと金をかけないといけないものが多く、
またその金額も高いということなのだろうと思います。
Commented by cabo at 2009-03-04 16:24 x
なるほど。
欲求が強いってことでもあるんですね。
強く動機づけられるってどうすればいいんでしょうね。
やっぱ楽しみとか知ってるのが大きいのかな。
Commented by tyogonou at 2009-03-04 23:02
そこが実はものすごく厄介な問題なのではないかと思います。
性欲のような原始的、基本的な欲求さえ「草食」化してしまうわけで。
給付金もらってみんなニコニコだとか何か思い出になるものを買うだとか
とうていそんなレベルで解決できるものではないと思います。
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