【裁判員制度】証拠映像 あなたは直視できますか?
【裁判員制度】証拠映像 あなたは直視できますか?
「これでは裁判員がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる可能性もあるのではないか」
 だが、最高検は「法と証拠に基づいた立証を行わなければならない。残虐な証拠を見せなければ量刑が軽くなりかねず、遺族感情を害することになる」と反論した。
 犯罪被害者支援に詳しい武内大徳弁護士は「裁判員は従来の裁判官と同じ証拠を見るべき。死体損壊事件なら、どう損壊したかが重要な証拠。裁判員は腹をくくる必要がある」と話す。
事前の心構えがあれば多少は違うのかもしれないが、こういったものに耐えられない人というのもいるだろうし、PTSDのレベルになれば、腹をくくっていれば大丈夫などという問題ではない。
また、最高検の反論は、量刑の軽重を判断の正誤と同一視している点で問題だ。たとえ残酷でもその証拠を見なければならないとしたら、その理由はあくまで「何が起こったのか」を理解するためでなければならない。量刑が犯した犯罪に比べて軽くては問題だが同時に重過ぎてもいけないはずだ。さらに、検察がこういった発言をしていること自体、裁判員制度の下で検察の証拠の提示のしかたに事実の立証よりも裁判員の感情を掻き立てようというバイアスがかかる可能性を示しているように思われる。
PTSDも問題だが、さらに重要なのは、それほど大きく感情を揺さぶられる状況で冷静な判断がなされうるのかということだ。その犯罪の残虐性に心を奪われた裁判員によって、被告がその犯罪を犯したのか否かという問題がろくに検討されないまま判断が下されるようなことがあってはならないのだが、そういった問題提起がないことが不安だ。
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by tyogonou | 2009-03-29 22:36 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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