鬼平
中村吉右衛門も大分老けた。頬はたるみ、鼻の下も伸び、肩も落ちてしまった。加えて、TVよりも舞台で「鬼平」をやることが多いためか、芝居や台詞がちょっと大げさで人情味を強調しすぎでもある。
ただ、取調べ中の落針の彦蔵に脇差を渡してにらみ合うシーン、特別恐ろしげな表情を作っているわけでもないのにそのちょっと老けた顔で圧倒的な迫力をかもし出すあたりなど、さすがの芸の力と言わずばなるまい。
伊東四郎も病んで死の近い年寄りを見事に演じていて、「長屋へ帰してくれ」と頼む舟形の宗平とそれを許す鬼平とのやり取りは(カメラワークも良い)、凄みのある名場面だった。
[PR]
by tyogonou | 2009-07-23 22:57 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fukureki.exblog.jp/tb/11576558
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 映画「クララ・シューマン 愛の... 『はじっこ愛好家』の嗜好とは? >>