大昔に読んだ陳舜臣氏の著作だったか、阿片戦争で活躍した林則徐について、優秀な林が中央で出世できず地方官を歴任することになったのは、字が上手くなかったからだという。Wikipediaには画像も掲載されているが、いわれてみれば右下の画像では「養」の良の部分がちょっと窮屈だったり、「氣」の字もちょっとバランスが良くなかったり、左上の画像では「有容」の二字あたりがちょっとダメかな、とも思われる。全体に書道の基本としてやかましくいわれる長い横棒すなわち「一」の字があまりよくないような気もする。

福島みずほ社民党党首の署名が下手ということで話題になっているようだが(私も最初に見たとき「かわいい字を書くな」と笑ってしまった)、やはり字の巧拙は政治家にとって最重要ではない。所謂、習字をやったことはほとんど、あるいは全くないように見えるが、全体のバランスもいいし、新聞紙上の小さな写真でもはっきり読めた見易さを評価したい。むしろ、いかにも達筆な亀井静香国民新党代表の字のほうが大きすぎ詰まりすぎで良くないのかもしれない。
代々の政治家一族に生まれれば、家業に必要だからと早い時期から習字を習わされることもあるのだろうが、世襲が少なくなって様々なバックグラウンドをもつ人びとが政界で活躍するようになれば、こういった場で毛筆慣れしてない字たり、あるいは明らかな悪筆だったりというのを目にする機会も多くなるのかもしれない。それは、おそらくそんなに悪いことではないだろう。
むしろ字だけは立派だが・・・という方が問題だ。

売家と唐様で書く三代目
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by tyogonou | 2009-09-10 23:16 | Trackback | Comments(0)
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