ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」
ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」
 理化学研究所が開発を進める次世代スーパーコンピュータについて、事業仕分けの際に「本当に世界一になる必要があるのか、2位ではだめなのか」という意見が出たことに対し、利根川氏は皮肉を交えて反論。「世界一を目指してもなれないもの。世界一を目指す意気込みでやらないと、2位にも3位にもなれないことを理解すべきだ」
科学技術立国を目指すなら科学技術関連に予算を多く割くべきだというのは正しいが、どうも先生方の主張はいまひとつ説得力を欠いているように思う。この発言も、2位ではだめなのかというキャッチーな発言につい乗ってしまって(乗せられて)予算の必要性についてもっと重要な議論をする機会を逃しているように思われる。もっと悪くとれば、考えてすらいないのかもしれないが。
財政的に厳しいのは日本に限ったことではない。仮に2位でかまわないという仕分け人側の意見がすべて通って予算が切り詰められたとしても、他国のスパコン開発の資金状況が同様に悪化することによって、結果として世界一になったとしたら、先生方は満足なのだろうか。スパコンの開発は、他国との相対的な優劣を競うためのものではあるまい。予算は多ければいいのが当たり前だが、懐事情の厳しい中でできるだけ活きた金の使い方をしようというのが仕分けの趣旨なのだから、開発されるスパコンによってどんなことが可能になるのかといったことをもっと語るべきではなかったか。
「仕分け作業で日本の科学技術を支える若い人に『科学者はやっかい者』という負のメッセージが進行している」果たして、そんなメッセージとして受け取った人々がどのくらいいるのだろうか? 被害妄想が先行していて、科学技術立国としての日本の将来をどう築いていくかという問題意識がどこかにいってしまっているようにも見える。先生方の話を聞いていると、科学にたくさん予算をつければ、金に不自由しないという理由で若い人たちが科学を志すようになる程度のロジックしか見えてこない。「もう少し見識ある議論」を先生方の口から聞きたかった。
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by tyogonou | 2009-11-29 19:42 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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