憲法 1
昔、革新系首長の治める自治体の役所などにはあるスローガンを掲げた垂れ幕がぶら下がっていたものだった。革新系首長もだんだん減っていって、都道府県のレベルでは埼玉県が最後だったと思うが、「良識の府」参議院の議長も務めた大物政治家土屋義彦前県知事が当選すると、いの一番にこの不届きな垂れ幕の最後の一枚を撤去したものだった。余談になるが、代わりに土屋知事が打ち出したのが「彩の国さいたま」というあまり意味内容のないキャッチコピーで、はなわにはうらやましがられたが、実際「彩の国」らしいこととして思い浮かぶのは、湖に「桃湖」という名前がつけられたということぐらいか。それはともかく、垂れ幕に掲げられていたスローガンとはなんだったか。「憲法を暮らしに活かそう」である。
そういえばそんなのもあったなぁ、と思うくらい月日も流れて、憲法改正論議も本格化しそうだ。改憲論者の意図が那辺にあるかは疑念を持たずにはいられないし、もう半世紀以上も事実上の一党支配が続いている中で与党の作ろうとする憲法がどんなものであるのか不安でもあるが、憲法改正自体については必ずしも悪いことではないと思う。昨年のアメリカの選挙では同性婚問題もひとつの争点になった。日本ではまだそれほどの問題にはなっていないが、憲法という大事を論じるのだからきちんとそこまで押さえて議論しているというのであれば、その論者の意図や真剣さというものを認めてもいいのではないかと思う。
ではもし民主主義を発展させる方向で憲法改正を考えるとしたらどんなことが言えるのか、考えてみるのも価値あることだろう。

とりあえず9条、である。
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
まばゆいばかりに若い理想主義に燃えた宣言で、本当はぜひとも残したいところだ。
(次回に続く)
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by tyogonou | 2005-01-27 01:38 | 憲法 | Trackback | Comments(0)
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