ヒョー、ショー、ジョー
D・ジョーンズ氏が死去 大相撲千秋楽の人気者
大相撲千秋楽での「ヒョー、ショー、ジョウ」の名調子で人気を博した元パンアメリカン航空極東地区広報支配人のデービッド・ジョーンズ氏が2日夜(日本時間3日)、心不全のため米ネブラスカ州オマハの病院で死去した。89歳。
この方のトロフィー授与は本当に名物だったなぁと懐かしく思う。ジョーンズさんが羽織袴で土俵に上がり、朗々とした声で「ヒョー、ショー、ジョー」と読み上げる。そのときの観客の笑いは、現代の日本にあふれているような攻撃的な嘲笑ではなく、なんとなくこちらまでうれしくなってくる沸き方だった。
相撲というのは庶民的であっていい。振り返れば、一月場所で朝青龍が懸賞を受けとる仕草に物言いがついたが、野暮な話だ。作法どおりに片手でつかもうとしてもつかみきれないほど多くの懸賞がついたことを、物見高い江戸っ子ならむしろ喜び囃し立てるのが本来というものだ、と思う。
写楽の浮世絵で有名な大童山は、描かれた当時相撲をとっていなかったという。大童山は、わずか八歳であれだけ大きな体をしていたので、ただ土俵入りだけ披露していただけだった。(後には相撲もとったが成績は全くぱっとしなかった)今そんなことをすれば横綱審議委員会から大目玉ということになるだろうが、そういう「お色取り」も楽しんだのが相撲だったのではないかと思う。ジョーンズさんが愛されていたということも、そういった流れの中でこそ理解できる。うるさいことを言うなら、ああいう「いろもの」を神聖な土俵に上げるなどけしからんというとことなるのだ。
相撲がプロレスのように何でもありになってしまっても困るのだが、あんまり窮屈なことばかり言うのも相撲をつまらなくする。ジョーンズさんの訃報に、古き時代がすでに過ぎ去っていたことを思い起こされてしまったようだ。
ジョーンズさんの冥福を祈ります。
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by tyogonou | 2005-02-06 01:29 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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