人を裁くな、あなた方も裁かれないようにするためである。
<ローマ法王>死去、84歳 激動の国際政治に深く関与
以前から持病のパーキンソン病に苦しめられ、公務に差支えがでかねないことから辞任を望む声があったにもかかわらず頑なに拒み続けてきた。法王自らがこの問題について語ることは無かったが、一説には中絶問題に対する保守的な姿勢と通ずる考え方からそういった態度をとってきたのだとも言う。すなわち、人間の生命、存在を選別することについての異議である。
法王とは世界最大規模の官僚機構のトップであり、法王が公務を果たせないということは実際大きな問題ではある。しかし、役に立たないから要らない、というのは神の愛の表現者たるべき教会としてふさわしい態度ではないというのは頷けないでもない。人間とは、両親から望まれない胎児であれ、パーキンソン病の法王であれ、(ついでに閉経後の女性であれ)、存在そのものが神の恩寵であり、人間が自らのものさしで選別してはならないということだ。中絶問題などに関して法王の考えに全面的には賛同できなかったが、この問題の枠組み自体は避けて通るべきではないと思う。その意味では、容態が悪化してから比較的短い期間で天に召されたことは不本意(という表現は適切ではないかもしれないが)であったかもしれない。直前に亡くなったこの女性の死(あるいは生)と重ね合わせて思索をめぐらせるのも法王の遺志に応えるひとつの方法かと思う。

尊厳死論議の米女性死亡 栄養装置外して14日目
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by tyogonou | 2005-04-04 02:35 | 国際 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from いたるの時事辞書 at 2005-04-05 02:13
タイトル : よはねぱうろにせい/ヨハネ・パウロ二世/John Pau..
ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世法王聖下が死去された。 卑近な言い方をすれば、世界最大(8億人?)の宗教団体の長。 20世紀末から、21世紀初頭に、ふさわしい仕事を成し遂げられたことと思う。 つまらないコメントを書くのが、ためらわれるが、書かないわけにも行かない。 他のHPなど見てると、よく論評できるなあと感心する。 それだけ、偉大なお方ではなかっただろうか。 「御冥福を祈る」と書くのも、釈迦に説法で、なんか間違ってる。 当然、天国に召されているからだろうし。 クリスチャンの...... more
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