二重基準
米国、カトリーナ被災者の救援物資を他国に提供 | Excite エキサイト
米国務省のアダム・エレリ報道官は、報道関係者への状況説明会見で「携帯用調理済食料(MRE)はアーカンソーの倉庫に1ヶ月以上保管されていました。MREには牛肉が含まれていたため、米国内に配布することを農務省が禁じていたからです。我々は、英国から善意で提供された救援物資を処分しようとしている。英国の人々の友情を踏みにじるようなものです」と話した。
無礼千万な話だ。
例えばイスラム教諸国やイスラエルなどに対して豚肉を送るようなことはミスでは済まされないことであり、いくら緊急の場合とはいえ相手国の事情に配慮することは援助する側により大きな責任があるわけで、アメリカが送られてきた救援物資を配布しなかったのは仕方の無い部分もある。(アメリカはイギリス同様、日本の牛肉も輸入を禁止しているから日本も気を使わなくてはならない。)
ただし、日本に対する牛肉輸入再開の圧力を考えれば、これはどう考えたっておかしい。自国と他国とで全く異なる基準を振り回すアメリカの姿勢はBSE問題に限ったことでもないが、不愉快極まりない。自分達が狂牛病を心配しその予防の為に必要な措置をとるなら、他国が同様な手段を講じることを尊重しなければならないのは当たり前の話だ。それを科学的でないと非難するなら、自国の措置が科学的であることを証明すべきだ。イギリス産牛肉についてはフランスがなかなか輸入禁止措置を解かなかったため、欧州裁判所から違法という判決を受けたりした(現在は輸入を再開している)というような曲折を経て現在に至っているわけで、そういった経過を踏まえたうえでイギリス産牛肉の危険性を科学的に説明してもらいたいものだと思う。
イギリスに恩知らずだと思われたくない、と米内務省は述べている一方、寄付された食料を「物資を必要とする他国」に輸出するため努力していると説明する。
エレリ報道官は、「救済を求める人々に、直ぐにこれら救援物資を送り届けたい。なぜなら、これを必要とする人達は、今すぐにでも欲しいと思っている人達だからです」と話す。
極めつけはこれだ。危険だから自国民には食べさせられないものを他国に送ろうという考え、しかもそれをあたかも善行であるかのように糊塗して恩を着せるような物言い、アメリカは自分達が何を踏みにじっているのか熟慮するべきだ。

余談だがMREとは"Meals Ready to Eat"の略。
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by tyogonou | 2005-10-17 01:15 | 国際 | Trackback | Comments(1)
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Commented by BSE at 2005-11-03 15:38 x
いまや飼料管理がまともな英国のほうが米国よりましかもしれません。

【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0
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