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軽はずみな言葉
<靖国参拝>中国の歴史教育に疑問 小泉首相が米紙に語る
米保守系コラムニストのロバート・ノバク氏は24日付の米紙ワシントン・ポストで、小泉純一郎首相が同氏のインタビューに対し、靖国神社参拝に反発している中国の対応について「日本をライバル視する認識を広め、反日感情を作り出すことは中国の指導部にとって好都合なのだろう」と述べたことを明らかにした。
こういう発言をしてはいけない。
中国政府に媚びる必要はないが、かといって無意味に相手を貶めるようなことを公の場で口にすべきではない。中国国内の反日感情を好転させたいのなら(してもらわないと困るのだが)、現在の日本が平和主義を重んじていること、中国国民とも友好的でありたいことをアピールし、中国政府にはそのための協力を訴えるような方向で話をしなければならない。アジアカップサッカーで見られたような行き過ぎた反日的行動は中国にとってマイナスにしかならないことは中国政府とて分かっているはずで、相手の面子が立つような話をしていれば、事態の好転に向けた協力関係を築くことはできるはずだ。だが、こういった挑発をされれば、相手側だって引っ込みがつかなくなってしまう。
年の若い新人議員が国内向けの比較的肩のこらない放送番組で「料亭に行きたい」などといったところで国政には何の影響もないが、一国の元首が対外的なメッセージを発信する場で放った軽はずみな言葉は、外交的な利益を大きく損なうこともある。その自覚を持って欲しいものだと毎度願わずに入られない。
by tyogonou | 2005-10-26 01:49 | 国内政治
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