情報機関と人道性
<CIA>対テロ戦争で秘密牢獄 東欧など8カ国で運用
 この報道にハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日の会見で「否定も肯定もできない」とした上で、秘密施設だからといって拷問が許容されているとは限らないと述べた。
逆に言えば、拷問が禁止されていると言うこともできないということだ。「拷問を禁じる米国内法に制約されずに尋問を行うことなどが目的。」というのはもちろん推測であるわけだが、こういった施設を極秘裏に運営する理由について他に説得力ある説明があるわけでもない。
先日には、拘束者に対する非人道的な取り扱いを禁じる法律からCIAなどの情報機関を除外しようとしているというニュースもあった。
アメリカが九フセイン政権のような他国の人権状況を非難するときと、自国の行動について説明する時とのスタンダードの使い分けは毎度のことながら怒りを禁じえない。しかし、それより問題なのは、アメリカが非人道的な行為を(国内的なものであっても)法の網から外そうとする努力自体が、いかにすれば人権を抑圧することを法的に正当化できるかという見本を示すという意味において、国際社会の正義に対する重大な挑戦であるということだ。
極端なことを言えば、アメリカのこういった振る舞いが通ってしまうなら、アウシュヴィッツなどでの「SS」による非人道的行為は許されないが、ゲシュタポが行ったことなら許されるということになる。
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by tyogonou | 2005-11-04 02:44 | 国際 | Trackback | Comments(0)
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