堀江氏に動機があるのか?
<党首討論>メール「偽物」可能性強まる 真偽論争を回避
件のメールが偽者である疑いはきわめて強くなったようだが、堀江氏から武部幹事長サイドに金銭の提供があったという疑惑の核心自体はどうなのか。
あまりそこのところをつく人がいないようなのだが、私には堀江氏に金を出す理由がない(薄い)ように思える。なぜなら、堀江氏はあの選挙で武部氏、あるいは自民党に対して貸しがある側だからだ。
当時、自民党は造反議員に対する「刺客」を必要としていたが、亀井静香という大物に対抗する候補者というのは結構な難題だったはずだ。あまりに大物では、そういった「刺客」という役割のためだけに固い地盤を持つ対立候補のいる選挙区に送ることはできないし、またそこで本格的な仁義なき戦いが始まってしまっても困っただろう。一方であまりに小物では対抗馬にはなりえず、示しがつかなかっただろう。加えて、どちらにしても、落選の可能性が高いところに敢えて送り込む以上、落選後のケアも考慮に入れた上で出馬を要請しなければならない。
ところが、堀江氏というのはその難題をうまくクリアした自民党にとってはおあつらえ向きの選択肢であったわけだ。堀江氏なら、「刺客」の看板を背負わせることができるだけの(自民党はこの呼び方を嫌がっていたわけだが)知名度があり、亀井氏とは異なる土俵で勝負している人間だからどちらかが深刻な傷を負うということもなく、落選しても失うものは少なく、さらに自民党の公認なしに無所属で出馬してくれるという、これ以上望むべくもない選択だった。
だからこそ、武部氏がみっともないほど堀江氏との親密さをアピールしても皆当然のこととして受け取っていたわけで、背後に金の流れを想像しなければならないような不自然な行動ではなかったはずだ。さらにその後広島カープ買収に関して武部幹事長が渡辺恒雄氏らに働きかけたというニュースが出てきた時も、「刺客」としての役割を果たした堀江氏への「見返り」として見られて、なぜ幹事長がそんなことをしなければならないのかという疑問はでてこなかった。
さらに、伝わってくる堀江氏の性格を考えても、自民党に恩を売ったという意識しかないのではないかと思われる。あるいは、今後政治の世界により深く関わっていこうという計算があったなら、先行投資をするかもしれないが、その後の堀江氏の行動からは政界進出への意欲というものは伺われず、球団や放送局の買収などと同じ、自社の株の価値を良く見せるための撒き餌に過ぎなかったのではないかと疑わせる。
こういったことを考えてみたら、なぜ堀江氏が金をださなければならなかったというのか、理解しがたい。
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by tyogonou | 2006-02-23 13:14 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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