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<福田氏不出馬>「北朝鮮ミサイル」「靖国」…決断の決め手
 「日本を取り巻く状況が非常に困難な事態になる。そういう時に総裁選にあえて出る必要はない。安倍君に思う存分やらせればいい。それでうまくいくならいいじゃないか」
 一方、靖国問題。福田氏は首相参拝について「トップ同士も国民もお互い感情的になるのは最低だ」と批判してきた。しかし、小泉首相が先月27日、「何回(参拝に)行こうが個人の自由」と記者団に語り「8・15参拝」の観測が広がる中、逆に「自分が出ると、(靖国をめぐり)国論は二分されるだけでなく、対中関係にも悪影響を与える」と周辺に語り、むしろ出馬にはマイナス要因と指摘するようになった。
もともと福田氏には自民党総裁や総理大臣となることにそれほど強い関心を持っていなかったようではあるが、一身の都合(自分自身の「信念」も含めて)ではなく、国益を基準としての判断に敬意を表したい。スタンドプレーという見方もできなくはないが、福田氏自身も口にしているように、世代交代の流れの中で年齢的にも次のチャンスにつながる可能性もないわけで、素直に言葉どおり受け取りたい。
福田氏のこういった身の処し方は、ライバルであった安倍氏にいくつかの課題をつきつけることになる。安倍氏の信条がどうであれ、首相になれば国論をある程度統合(統一ではなく)しうるような行動をとらなければならない。もちろん靖国を主な争点として徹底的に議論したいと言うならそれをとめることは出来ないが、対中関係などを優先して身を引いた福田氏に敬意を払って、そういった他の重要な争点にも充分に配慮するのが紳士的ないきかたというものだろう。
それから、ミサイル問題の早急な解決という枠組みの中で、靖国問題はどのような位置を占めるかということも考えなければならない。中韓らと友好的な関係を築き、密接な連携を保つことはこの問題の根本的な解決のためには不可欠である。しかし、靖国神社の英霊は北朝鮮が発射したミサイルを打ち落としてくれるわけではない。また、軍事的な手段によって北朝鮮のミサイルを無力化することも、たとえそれが自衛のためであっても周辺国の支持を欠いてはイスラエルの例をひくまでもなく大変高いコストを支払わなければならない。とすれば、日本国民の生命と財産を守るべき首相にとって靖国参拝の優先順位がそこまで高いものであるものなのか、少なくとも明確に答えられるようでなければならない。
もっとも安倍氏を見ていると小泉氏の悪いところをしっかり継承しているような感じであまり期待が持てないのだが。
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by tyogonou | 2006-07-26 02:49 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
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