中曽根氏の提言
日本の核武装化研究を提言 中曽根氏「大変動に備え」
倫理的な問題はとりあえずおいておくとしても、中曽根氏は大事なことを忘れているようだ。
中曽根氏は記者会見で「(核の傘を日本に提供する)米国の態度が必ずしも今まで通り続くか予断を許さない。核兵器問題も研究しておく必要がある」と強調した。
アメリカにしてみれば、このような理由で開発された核兵器は将来的にアメリカに対して使われる可能性があるわけで、そのような研究を黙って見過ごすはずはない。アメリカにとっては自国の利益につながるなら核拡散はむしろ望むところのようでもあるが、現在所有する必要もなく、また所有しないことを国是としてきた日本が敢えて方針転換をすれば、自国の利益拡大のための歓迎すべき流れとみなすことはまずない。
さらに、「唯一の被爆国日本」が核兵器を容認することは、イランのようにアメリカが核を持たせたくない国の自己弁護に利用される可能性もあり、それが決定的な障害になることはないとしても決して愉快ではないだろう。
「世界の国々の核保有の是非を決めるのはアメリカである」というのは悪しき現実ではあるけれども、そういった現実の中で日本が核武装化できる見込みはほとんどない。また、そんな憂慮すべき現実を改善し世界をより平和にするのにも役立たない。むしろ日米間がこの問題をめぐって不安定になれば、平和に対する脅威となりかねない。
日本としてはアメリカと友好的な関係を保ちつつ言うべきことを言うべきだと思うし、そのよりどころとなる同義的立場を堅持しなければならないと思う。中曽根氏の考え方には全く賛成できない。
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by tyogonou | 2006-09-08 13:20 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
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