柳沢発言
ずいぶん大きな騒ぎになっているようだが、厚労相の発言に対する批判は二つの問題を(ひょっとしたら意図的に)ごっちゃにしている感がある。
二つの問題とはすなわち、女性を「機械」と表現したことと少子化の問題を女性の意識の問題でしかないような捉え方をしたことである。
もともと「<柳沢厚労相>女性を「出産する機械」とも例える発言」といった見出しがつけられていたように、発言の流れ全体を見れば、厚労相自身そういう表現が問題であることを認識していながらも、自分の議論の中で女性の役割を言い表すより適切な言葉が浮かばなかったために断りを入れつつやむなく使ったという状況が明らかで、完全に潔白であるとはいえないまでも、罷免に値するほどのものであるのか疑問に思う。
民主党の鳩山幹事長の批判「厚労省が子供を産み、育てやすい環境をつくってこなかったことに(少子化の)原因があり、発言は責任逃れで非常にけしからん」などは二番目の問題に関わることで、これはいかにも正しい批判であるように思われるが、こちらはあくまでも見解の相違の問題であって問答無用で封殺していいものではない。
批判する側としては、「機械」と表現したという動かしがたい事実が強力な武器となるために、第二の問題こそがより大きな問題であることを分かっていながらあえて分かりやすい第一の問題を前面に出して攻撃しているように見える。だが、それは少子化をはじめとして、生殖に関して現在の日本が抱える問題に向き合う誠実な態度といえるだろうか?
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by tyogonou | 2007-01-31 00:14 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
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