17歳力士急死の報道
親方誠意なし…17歳力士急死、耳は裂け根性焼き痕
この記事は、時津風部屋の稽古が時太山を死に至らしめた、極端に言えば殺人事件であるかのような論調であるが、現段階でこのような記事はいかがなものか。
少なくともきちんとした解剖がおこなわれた上で、「通常のけいこでできたと考えても矛盾はない」という見解がだされているわけで、それを遺体の状況の悲惨さ、遺族の悲しみを無闇に強調して扇情的な記事を書くのは、亡くなった時太山自身に対しても不誠実な態度だと思う。
 「顔面は赤く腫れ、身体中にはアザとすり傷。耳は裂けていた。さらに太腿にはたばこを押しつけたやけどの痕が3カ所あった」。斉藤さんの叔父(44)はこう語った。
根性焼きの痕は(それが本当だとして)確かに相撲の稽古とは全く関係ない不適切な行為を示唆するものであるけれど、それが死の原因になったわけではない。
顔面の腫れと全身の擦り傷はぶつかり稽古の痕と考えられるし、アザもまたそういった稽古自体によってついたとも、あるいは指導のために竹刀でたたかれて出来たとも考えられる。(以前ニュースで、高見盛が朝青龍に竹刀で思いっきり殴られている映像が流れたことがあったが、相撲の稽古の厳しさ激しさを示すものとして特に非難の対象となることはなかった。)
耳が裂けていたというのも不自然なことではない。相撲取りに限らず、アマチュアレスリングやラグビーの選手などには耳が擦られて変形する人は少なくない。
肋骨の軟骨部分の骨折も(どの部分なのかにもよるが)ぶちかましのある相撲の稽古では不思議ではない。元関脇寺尾の錣山親方も引退後に稽古で胸を出して肋骨を折っている。
解剖する医者の方もある程度そういった事情を参考にしながら調べた結果の「矛盾が無い」という結論であろう。
そして、そういった傷は生きていたときより、遺体になってからの方が目立つものだ。
 「これまで体に異常は一切なかった。新弟子検査もパスしてるんだから心臓の疾患はとても考えられない」(叔父)
これも当たり前のことで、だれも疾患の可能性を挙げてはいない。

なんにせよ、慎重に進められている捜査に大きな展開があるまでは冷静に見守るべきだ。
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by tyogonou | 2007-06-29 22:58 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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