イチローの成したこと
イチローVsゴジラ…全米評価真っ二つ!
ただ、262安打のうち約86%の225本がシングルだったことで低く評価される傾向がある。MVPの有力候補でもあるヤンキースのシェフィールドは、スポーツイラストレーティッドのインタビューで「シングルを200本打ったから偉大な打者ということにはならない。ボールを強く叩いてフェンスの向こうに飛ばすことを考えなくていいのなら誰でもできる。感心はしないね」と語った。
イチローが成し遂げたことはなんだったのだろうか? 記録達成直前の試合を見ていて私が感銘を受けたのは、フィールドを転がっていくボールの行方(打った! 内野を抜けるのか! 捕った! 一塁は? 間に合うのか!)がこんなにも興奮を呼ぶものなのだということだった。ボンズ、マグワイア、ソーサたちのホームランも確かにすばらしいが、打ってしまえば「終わり」である。誰が取るのかということ―外野席の観客か、場外の海に浮かべたボートで網を持って待ち構えている人か―はベースボールの楽しみとは異なるものになってしまう。それに、ボンズのホームランに興奮した子供は友達に「明日野球しようぜ!」と電話するよりも、近所のトレーニングジムに電話することを考えるのではないか?
近年のホームランバッターたちが観客に超人的な夢を提供してきたとするならば、人間的な「白球を追いかける」楽しみを思い出させたことがイチローの特別な業績だと私は思う。
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by tyogonou | 2004-10-30 00:23 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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