反対する奴はテロリストだ
われわれの存在と国家の存在をあやうくするような論議はやめなければならぬ。国家社会主義ドイツ労働者党の見解の正しさに疑問を持つものは反逆者の烙印を押されるであろう。―フリッツ・ザウケル(ナチスドイツの政治家、労働相)
自民・中谷氏、給油反対「テロリストだけ」=鳩山民主幹事長は反発(時事通信) - Yahoo!ニュース
 自民党の中谷元・安全保障調査会長(元防衛庁長官)は14日、フジテレビの番組で、民主党がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に反対していることに関し「(給油活動は)国際社会の中で非常に評価され、ぜひ続けてくれと要望されている。反対するのはテロリストしかいない」と批判した。さらに「民主党はテロリスト集団か」との質問にも「(反対するのは)僕には理解できない」と語った。
正体見たり。
自民党はこの給油活動が国際社会全体の課題である「テロとの戦い」の一環であると主張している。ではその「テロ(テロリスト)」とはどう定義されるのか。中谷氏の発言を見るかぎり、自分に反対するもの、そして自分には理解できないものこそが、武力をもって打ち払われるべきテロリストであるようだ。

給油活動からの撤退が、国際社会における日本の信用を貶めることになるかもしれないという議論は理解できないでもない。それは国際社会全体の関心事ではないと思うが、ただアメリカ一国との関係の問題ではないとも思う。所謂「テロとの戦い」なるものがひどく胡散臭いもので、石油をめぐる利権やら米大統領のメンツやらひどく醜いものが入り混じったものをきれいに飾り立てているだけだと思うが、その一方で日本にはこれを推し進めるのに重要な役割を果たした責任がある以上、最後まで正義を貫徹しなければならず、戦争の犠牲になった罪なき人々に背を向けて退くわけにもいかない("you break it, you own it")とも思う。

しかし、それでも私は給油継続に反対だ。
石破防衛庁長官などは、例えばアフガニスタンなどでテロリストが資金源として麻薬を作るのを阻止することは国益にも適うといった説明をしているが、国益のために武力を行使する(あるいはそれに加担する)ことが憲法の理念に沿うものであるとはとても考えられない。国を相手にする戦争と、犯罪者として扱われるテロリストとの戦いに多少の違いはあるとはいえ、九条の精神に準じた行動をとるべきであるし、しばしば善良な市民の中に隠れているテロリストを武力によって制圧しようとすれば罪のない市民の被害は国家間の戦争よりも大きくなりやすいことを考えれば九条はむしろ厳格に適用されるべきだと思う。
石破氏の論法を拡大解釈すれば、アメリカ軍が日本の暴力団の拠点のある区域を新型のクラスター爆弾で攻撃してもかまわないことになりはしないか。
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by tyogonou | 2007-10-16 00:41 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
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