一事不再理
「【ロス市警会見詳報(1)】「殺人現場を目撃していた第三者がいた」」世界から‐南北アメリカニュース:イザ!
【ロス市警会見詳報(2)】「2、3年前から(逮捕に)積極的」
【ロス市警会見詳報(3)完】「(新証拠は)必ずしも必要ではない」
ロス市警がなにか隠し球をもっている可能性もあるが、現場から一ブロックの距離にいた目撃者というのが本当に主な根拠であるならずいぶん思い切ったことをしたものだと思う。そんな近くにいた目撃者の話が今頃になって出てくるのも妙な話だし、かなり年月も経ったので腕のいい弁護士の反対尋問に耐えられるほど証人が正確な記憶を保っているかも疑問だ。
--日本で判決が確定した事件について、再び訴追することには問題はないのか
 捜査官「”二重危険”(日本で言う”一事不再理”)についてだが、われわれは法律の専門家から、今回の件については二重危険に該当しないとの判断を得ている。法律によれば、われわれはここカリフォルニアで犯された罪については、たとえ他国で訴追されていようが、優先権をもっている。詳しくは、地方検事局に確認してほしい」
一番問題になるのはここだろうか。アメリカの場合、一事不再理の原則は日本より厳格で一審でも被告に無罪判決がでれば検察は控訴もできないようだが、日本の場合には最高裁で確定するまで計3回同じ罪に問うことができる。三浦容疑者は一審で有罪になったもののその後2回無罪を勝ち取っているのに、その上さらにアメリカでまた同じ罪を問われるとなれば、たとえ属地主義によってカリフォルニアに優先権があり技術的には可能であるとしても、一事不再理の原則によって守られるべき権利を考えれば好ましいことではないという議論が出てきてもおかしくはない。
 「逮捕状は、事件発生の7年後に出されたもので、そのときにはすでに彼は銃撃の前に起きた殺人未遂事件のために日本で収監されていた(ので、逮捕状の発行を知って逃げ出したということではまったくない)。われわれは米国で訴追できるよう身柄の引き渡しを要求したが、結局のところ、われわれは日本の当局と協力し、裁判を日本で行うという結論に達した」
まして、日本での裁判に協力したことは警察もみとめているところである。このような状況で「日本は日本、カリフォルニアはカリフォルニア」という訳にもいかないのではないか。

問題は、三浦被告が優秀な弁護士を雇うだけの財力があるか否かというところだ。どうやら国選弁護人を希望しているようだから、あまり能力も経験もやる気もない弁護士でもついたら、このあたりの問題は全く無視されてしまうということになるのだろうか。
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by tyogonou | 2008-02-27 01:37 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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