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似顔絵おこし騒動
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イラスト使用、一転認める=「品質保証はできない」-橋下大阪知事(時事通信) - Yahoo!ニュース
<橋下知事>似顔絵おこし 「待った」一転「OK」 | エキサイトニュース

なにがなんだか煙に巻かれたような感じを受けるニュースだ。人気の高い今はどうということもないが、こういう言動を続けていると信頼を失うことになりはしまいか。

 ところが、橋下知事は「事前に相談はあったが承諾していない。私の肖像権やパブリシティ権の侵害もあり、販売商品を確認した上で、法的措置を検討する」と猛反発。

訴訟は最初から起こすつもりがなかった様子で、「ものすごい広告になったでしょ」と言ってのけ、こうした対応は倉田市長と打ち合わせ済みだったと明かした。
この説明にはあまり説得力を感じないが、仮に打ち合わせての行動だとしたら、商品の宣伝のために法的措置をちらつかせ騒動をでっち上げるような真似は許されるのだろうか。潔癖な倫理観を持つ弁護士なら、それだけで懲戒事由にあたるなどと騒ぎ出すかもしれない。
それに、そんな手まで使って宣伝するなら、「美味しいからぜひ食べてみてください」くらいのことを言えばいいのに、「盛り上がるなら使ってもらってもよいが、品質保証はできない」などと無責任なことを言うのもどうかと思う。そこまでの打ち合わせをするなら、少なくとも試食ぐらいして味はどうだったかぐらい伝えるのが当たり前ではないのか。勝手に売って勝手に盛り上がってくれ、問題が起こっても一切こちらとは関係ない、しかし広告効果は自分の手柄にしたい。そんな助平心を勘ぐられても仕方がない。

おそらく、打ち合わせなんかなかったというのが本当のところだろう。
 1か月ほど前に倉田市長から「大阪維新にちなんだお菓子を作れないか」と依頼され発案。すぐにパッケージのサンプルを作り、市長が知事に直接見せたという。知事はサンプルに書いていた「売り上げの3分の1は、大阪イルミネーションに寄付します」という内容の文言を外してほしいと要望したが、それ以外は特に問題ないと判断し市長が発売のゴーサインを出したという。
自分のイラストの使用を承諾していないというなら、文言について具体的な要求をだす一方でイラストについて何も言わなかったのはなぜか、説得力のある説明をすることは難しかったのではないか。
瞬発力のある発言が橋下氏の魅力なのかもしれないが、重要な発言をする前には少し時間を置く慎重さも必要なのではないか。
販売差し止めや訴訟を覚悟し、急きょ似顔絵抜きの製品を発注したことを明らかにした。
マスコミの前で法的措置をとることを明言され、通告書まで送りつけられたら相手も肝を冷やす。また、たった一日とはいえ市民らからの批判も浴びただろう。その点について一言でいいから謝罪するべきではなかったか。それもなしに「品質保証は出来ない」などと念を押されると、知事は自分のことしか考えていないのだなとあきれてしまう。
東国原宮崎県知事のように県のセールスマンに徹して、そのためにイラストの使用を広く許可するのも1つの見識だが、一方で悪用されないように許可しないというのも同様に1つの見識であると思う。従って、自分のイラストが使わることで大阪府知事が品質の保証をしているかのような印象を与えると消費者に誤解を与えることになるから、今回は例外として認めるが、自分はイラストの使用を認めないので理解してほしい、というような発言であったら、そういった見識ある発言として受け入れることができる。しかし、今回のような言い方では「わが身可愛さのあまり菓子を作る人たちへの配慮を欠いた失礼な発言だと言わざるを得ない。
by tyogonou | 2008-07-28 00:23 | 社会
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