ファルージャの民間人被害
ファルージャの民間人の被害について書かれたAljazeera.netの記事
Falluja facing humanitarian crisis
全文を訳しておく。
アメリカのラムズフェルド国防長官は「警告した」と言っている。「自己責任」ということだろう。
Rumsfeld: Fallujah Civilians Were Warned


人道的危機に直面するファルージャ

ファルージャの戦闘は医療支援が届かないせいで無実の人々が死んでいく人道的な惨事をもたらした。
あるケースでは、市の西にある難民キャンプで妊婦と子供が急に産気づいたにもかかわらず医者がいなかったために死んだ。イラク赤新月社のFirdus al-Ubadiは水曜日ロイターの記者に語った。
ほかのケースでは、少年が普段なら簡単に助けることのできる蛇にかまれて死んだ、と彼女は言った。
「人道主義的な見地からいえば、これは惨事です。ほかに表現のしようもありません。そしてもし、私たちがすぐに何か手を打たなければ、それはほかのまちにも広がっていくでしょう」彼女は言う。
10000人の米軍兵士と2000人のイラク人部隊は、バグダッドの50キロ西にあるファルージャの支配権を奪おうと戦っている。




ファルージャから避難する家族
ここ数日ですくなくとも2200家族がファルージャから逃げ出し、近くの町や村で水も食料も医薬品も不足したまま生き延びるために苦闘している。
数家族はファルージャの北150キロにあるティクリートにまで逃げた。
しかし、最大の問題はファルージャの中、あるいは周辺にいる人々である。アメリカやイラクの軍隊が市への人の出入りを防止するための広い警戒線を張っているために、彼らは難民キャンプまで来ることができないのだ。
ファルージャにどのくらいの人々が残っているかは定かではない。しかし、イスラム法学者教会は約60000人が残っていると見積もっている。一方、アメリカ軍は150000人(人口の半分)が10月以来避難したといっている。
しかしながら、大混乱のせいで公式の数字は出されていない。

自宅に「かんづめ」
夜間外出禁止令と通りにでる危険性との間で、多くのイラク人は自宅にかんづめにならざるを得ないでいる。
「私たちはアメリカ人に市内に入って人々を助ける許可を要請しましたが、まだ彼らからはなんの返事もありません」Ubadiは言った。「医薬品も無い、水も無い、電気も無い、彼らは私たちの助けを必要としているのです。」
「私たちがまずしなければならないのは、多国籍軍の許可を得て市内に入り、負傷者、老人、子供たち、そして女性たちを避難させることです」彼女はそう説明した。
赤新月社にはファルージャのどの地区にも必要な救援活動を届けることができる医者やカウンセラー(relief experts)のチームがあるが、アメリカの許可がまず必要だ。
アメリカ軍は救援機関の要請について直ちにコメントをだすつもりは無いようだが、以前からファルージャの戦闘員を打ち破ることが最優先事項だと言ってきた。

恐ろしい光景
「夜明け」作戦と名づけられたこの攻撃についてイラク軍のスポークスマンは、まだ残っている少数の住民にとって、市内の状況は最悪だと認めた。
「これはジョークではない、フル・スケールの戦闘だ」Abd al-Qadir Mohan大将は市の外にあるキャンプ・ファルージャで記者たちに語った。
「戦場は米軍兵士にとってさえ恐ろしいのだ。民間人がどう感じるだろうか想像してみてほしい」彼は言った。
攻撃は月曜日遅くに始まり、通りひとつを奪い合う苛烈な戦闘になった。

少年が殺された
火曜日、爆弾の破片に腹を撃たれた9才の少年が死んだ。攻撃のために彼を病院に運ぶことができず、両親は流れ出る血液を止めようと彼をシーツで包んだ。
数時間後彼は出血のために亡くなり、自宅の庭に埋葬された。
「外へ出るのはあまりに危険だったので庭に埋めた」彼の父親で教師をしているMuhammad Abbudは語った。「私たちには戦闘がどのくらい続くかわからなかったし」
赤十字の国際委員会は、何千ものお年寄りや女性、子供たちが何日も食べ物や水が無いまま生活していると言う。少なくとも20000人がファルージャの南、Saqlawiyaの町に集まっている。

必死の祈り
「赤十字は非常に心配している。我々は全ての戦闘員に医療を必要としている人々の通行を敵味方に関係なく保障するよう要請している」スポークスマンのAhmad al-Raouiは言った。「彼らはできる限り速やかに家に帰ることを許されなければならない」
支援者たちはまだ何百家族もが市内に残っているという。かれらはここ数日続いている空爆と砲撃によって打ちのめされている。
「ファルージャの中で私たちの助けを必要とする少なくとも157家族についての情報をつかんでいます」Ubadiは言う。
いくつかの家族についてはすでに手遅れである。
今週はじめ、母親と3人の娘たちが避難しようとしたが、自宅が砲撃を受け全員死亡した、と無事避難した隣人が支援者に語った。
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by tyogonou | 2004-11-11 17:42 | 国際 | Trackback | Comments(0)
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