アラファトの人柄を伝えるエピソード
各国首脳ら、アラファト議長死去に弔意を表す
アラファト氏のフランクな人柄を示すエピソードを「指導者たちのユーモア」(村松増美著 サイマル出版会 1996年 改題増補して「リーダーたちのユーモア」 PHP)から。
アラファトが日本に来たとき、記者会見で日本企業の進出を期待するということを言うなかで、"And Japanese worekers are free to travel in Palestine."(日本の労働者もパレスチナでは旅行するのは自由です)と言った。通訳が、前後の脈絡がおかしいので、フランス語を話すアラファト議長が、
フランス語の「トラヴァイエ」(働くこと)から字面も発音も似ている英語の「トラヴェル」(旅行する)を連想してしまったのです。きっとそうかなと思い、私は「議長、"free to work"(働くのは自由)の意味でしょうか?」と彼の耳元にささやくように尋ねました。大勢の人たちに聞こえないように、と気をつかったつもりでした。
 そうしたらアラファトさんは「そうそう"free to work"のつもりでした、通訳さん、ありがとう」と、とても大きな声で礼を言われたものでした。
パレスチナの人々の反応を見ると、アラファトの存在は大きかったのだなと改めて思う。アナン国連事務総長の「パレスチナ人の願望を具現化した指導者」という評価はまさにその通りだと思う。個人的な魅力があっただけでなく、そしてライバルを蹴落とす権謀に長けていただけでなく、人々の願いをしっかり受け止めていたことが世界でも稀なほど長く権力の座を保持していた理由だろう。問題はパレスチナ人の願望を実現するためのビジョンというものが不足していたことだろうか。
アラファト後のパレスチナ自治政府はイスラエルにとって組しやすい相手になるかもしれない。だがイスラエルがそこに付け入ろうとすれば、暫定政府が収める現在のイラクのようになるかもしれない。
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by tyogonou | 2004-11-12 00:36 | 国際 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 直球投げてみたい! at 2004-11-12 10:19
タイトル : 国際政治はわからないけれど・・・
アラファトの人柄を伝えるエピソード アラファト議長が亡くなった。 危篤と伝えられてから毎日毎日 ニュースを見るたびどきどきした。 テレビでニュース速報のお知らせチャイムがなると 「死亡」と流れるのではとテロップを見るのが怖かった。 アラファト議長のことを詳しく知ってるわけじゃない。 中東問題だって複雑過ぎてよくわからない。 もっと規模の大きい国際政治にいたっては、遠い感覚しかない。 目の前のことで一杯、一杯だもの。自分。 ただ私の中では、 芸能人の好き嫌いと同レベルで...... more
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