カテゴリ:スポーツ( 96 )
たしかに上手い
「かわすのはうまい」と自賛=ご難のブッシュ米大統領(時事通信) - Yahoo!ニュース
このイラク人記者のコースもスピードも申し分なかったが、ブッシュがそれを上回る華麗な技を見せた。とにかく、投げられた靴を良く見ていたのが素晴らしい。一投目はそれでも視線をそらせたが、すぐさま体を起こして次の攻撃に備え、二投目は右手でガードしつつ最小限のダッキングでかわす。とても素人が打ち合わせもなしにやったとは思えない動きで、大統領などにしておくのは実にもったいなかった。いや、むしろそちらの道を追求していた方が世のため・・・。
大晦日は是非、「泰葉vs白髪の犬野郎」を期待したい。
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by tyogonou | 2008-12-15 23:33 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
イチロー苦言
WBC監督問題にイチロー苦言 星野氏白紙も | エキサイトニュース
私はちょっとイチローの発言には賛同しない。
プロチームの監督との兼任は難しいというのはもともと王特別顧問の実際の経験から出てきたことで、そんなに簡単に否定していいとは思えない。シーズンをずらすとか試合数を減らすとか、プロチームの監督としての負担を減らす工夫がなければ、現役監督に兼任させるというのはやはり難しいのではないか。本気で最強チームをつくろうというなら、二兎を追わずにWBC一本に専念できる人を選ぶほうが普通ではないかと思う。
それに、イチローがWBC監督の仕事を選手に好かれることとしか認識していないようなのもおかしい。人望は好成績に結びつく1つの条件ではあるがそれが全てではない。また、スポーツ選手が試合で奮起する理由は「監督に恥をかかせない」という以外にもあるはずだ。WBCに参加するのが仲良しグループでなく、仮にもプロを名乗る一団であるなら、観客にこれぞプロという好プレーを見せることが至上の動機ではないのか。

個人的には星野仙一氏という選択肢は、北京五輪の内容も考えればとても賛成できないけれど。
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by tyogonou | 2008-10-21 00:25 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
YOSHIKI騒動
YOSHIKI「事故…と考えるしか」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
この件、関係者全員にとって不幸なアクシデントだったと思うが、私はYOSHIKI氏のいうことはちょっとおかしいと思う。誰が悪い・・・ということでもないのだが、強いてあげるなら一番悪いのは白鵬ではないか。
「お客さんとして呼ばれて行ったお客さん」というが、呼んだのは白鵬であって相撲協会ではない。まして千秋楽ともなれば、相撲協会に呼ばれた重要なお客さんも大勢来ているだろう。ある親方は「記念撮影の時は支度部屋に入った時点で、部屋の関係者。協会として考えることじゃない。」と話したそうだが、その通りだと思う。YOSHIKI氏をメインゲストとして招いたイベントならともかく、千秋楽取り組み終了後のあわただしい状況で相撲協会が「お客さん」として丁重に対応しきれないことがでてきてもしかたのない部分はあると思う。そういった状況を一番分かっているはずなのは白鵬であるわけで、そこに丁重に扱わなければならない人物を呼び、自分の関係者に対応させもしなかった彼に非があるのではないかと思う。
それから米国の所属事務所がスケジュールの遅れに関して日本の事務所に対し激怒しているということだが、本人が出てきてコメントしたわけでもなく、日本にいる必然性はあまりないのでちょっと不思議な話だ。あるいは、写真撮影に参加させてしまったこと自体に起こっているのではないだろうか。たとえ仲のよい友人であってもあの写真は単なるプライベートショットではないわけで、事務所のコントロールがかかっていないところでなんとなくなぁなぁで写真を撮られ、その挙句にトラブルに巻き込まれたということで怒っているのではないかと思ったのだがどうなのだろうか。
少なくとも白鵬は「YOSHIKI」に写真撮影に参加してもらうことの意味をきちんと考えるべきではなかったか。

これは嫌味ではなくYOSHIKI氏ほどの大物であれば今回のような無礼な仕打ちに激怒するのも無理ないことだと思うが、一方的に相撲協会のみを「加害者」扱いするのはどうかと思う。
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by tyogonou | 2008-10-03 00:06 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
「ロス巡業で大麻入手」露鵬告白
大相撲大麻疑惑 「ロス巡業で大麻入手」露鵬告白(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
今になってからこんな話がでてきたこと、信頼する、あるいは信頼できないとしても利害が一致する師匠には言わないで、自分達の処遇に大きな力を持つ検討委員に告白したということにちょっとひっかかる気持ちもあるが、私にはこの話は信憑性があるように思われる。
全て伝聞の形でしか情報が入っきていないので、日本語は80%云々という話も「それが本当なら」という留保をつけなければならないが、まさに「言っていない」と強硬に言い張れば水掛け論になって決着のつきようがない場面でそれをせずはぐらかそうとしたわけで、それは彼らの動揺を示しているのではないかと思う。
逆に言えば、苦しくなったらやはりそれが表に出てしまうこの二人が、あのように検査結果を否定したのは、「検査で調べうる期間には」吸っていないからではないかと思える。
過去、彼らが吸ったことがあるというのは事実かもしれない。二人が副流煙の可能性も断固否定した時そう思った。若の鵬の事件の時、周囲は気づかなかったのかという話が出ていたが、大麻の匂いをそれと認識してかいだ経験がなければ、残り香をかいだ程度でロシアの変わった香りの煙草なのか大麻なのか、容易に区別できるものだろうか。二人が間接的にも吸っていないと断言したのは、大麻の匂いがどんなものか知っていたからではないか、そう思われる。(もっとも二人があまり自由に話せない外国語で話していることも考慮しなければならないが。)

ロス巡業の話で決定的という雰囲気なのかもしれないが、私はその話は関係ないだろうと思う。記事によって微妙なニュアンスの違いはあるが、ロスでミュージシャンにもらって(ロスで)
吸ったということなら、それが今頃、二三日前の吸引を示す簡易検査にひっかかるのもおかしいし精密検査でそれほど大量の使用の痕跡が残っているのも不自然だ。かといって、そこでもらったものを簡易検査の二三日前に吸ったというのもありえない話だ。二ヶ月もたってそれほどの量が残っているなら、ロスで入手したのもまとまった量であろう。日本国内でも、その気になれば簡単に手に入るだろうに、麻薬探知犬の危険を犯してわざわざ自分でそんなまとまった量を持ち込むだろうか。
それにしても基準値の5倍10倍とは多すぎる。若の鵬は自分で煙草に混ぜて巻きなおして吸っていたようだが、そういった煙草の5本10本を吸っていたというようなことか。大麻の楽しみ方というのを私は全く知らないけれど、それはちょっと一服というのではなく小パーティーというような感じではないのか。
若の鵬の事件があって、若の鵬の周辺は徹底的に調べられ、相撲関係者からいろいろな情報が警察に流れ、二人にその時点で後ろ暗いところがあれば危険を感じるに充分な状況であっただろう。それにも関わらず大麻を処分せず、さらに抜き打ちで検査をすることが公言された後でそんな量を吸引するだろうか。
やっぱり釈然としない
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by tyogonou | 2008-09-10 00:35 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
2力士、精密分析でも陽性
2力士、精密分析でも陽性=、改めて否定-大相撲大麻問題(時事通信) - Yahoo!ニュース
精密分析でも陽性と出た以上、アルコール検出機にイチャモンをつける酔っ払いドライバーのような見苦しい真似は止めるべきだ。すくなくとも、簡易検査の2、3日前からのどこかの時点で二力士の体内に大麻が吸引されたことは事実として受け止めなければならない。
もっとも、私個人としては、今でも釈然としない気持ちを拭えないところもある。

1 実際に吸引していてもそれを否定することは珍しくもないだろうが、二人とも検査を強く要求し、またその態度に差がないということ、吸引だけでは少なくとも犯罪にはならないことや副流媛の可能性を記者に示唆されても完全否定のままということなどはあまりないのではないか。
2 簡易検査は抜き打ちで行われ、その後警察の捜査が入るまで両力士には証拠を隠滅することが難しかったにもかかわらず、所持の証拠が発見されなかったこと。
3 若ノ鵬の逮捕から間もない時期、幼馴染である両力士に疑惑の目が向けられている状況で、二人で大麻を吸引するだろうか(たまたま同じ時期に別々に吸ったがというのでなければ)ということ
4 ウソをついているようにも見えないという印象は私も持った。インタビューに怒りの感情はあっても、動揺は感じられず、特に露鵬は自分の感情をコントロールするのが苦手であることを考えると、あれほど自然にごまかせるだろうかと思う。

どれも二力士の潔白を積極的に示すにはあまりにも些細なことだが、私は最初から一貫して明確に「クロ」だという検査結果との間に齟齬を感じる。
若ノ鵬に続いて露鵬、白露山兄弟も大麻というあまりに出来すぎな話に、あるいは二人は嵌められたのかも・・・という可能性も頭に浮かんだが、二人に大麻を吸引させるにしろ二人の尿に細工するにせよ難しいだろうし、秋場所の中止さえ言われるほど相撲界全体を揺るがすような大事件を敢えて仕掛ける人間が相撲界内部にいるとも思えない。

とにかく大麻が検出されたのだからその事実ひとつに絞って話を進めればいいのではないかという考え方もあるかもしれないが、ことはそんな簡単に運ばないだろう。すでに弁護士が法的処分の可能性も指摘しているようだ。若の鵬同様大麻所持で法的責任を問われているなら処分の理由としては充分だが、吸引だけではそういうわけには行かない。WADAのルールを適用しようとしても、Jリーグの我那覇選手のニンニク注射の問題を思い出せば分かるように、相撲協会はWADAのルールを採用していないのだから、それによって二力士に処分を下すことはできないだろう。

当然警察関係も動いているのだろうが、相撲協会は事実を突き止めるために周辺の状況証拠を集めるべきだ。二力士の体内に大麻が入ったのは短い期間のいつかであるのだから、簡易検査の前二三日の行動について両力士から話を聞き、その期間に二人と関わった関係者からも裏をとり、大麻が吸引された可能性のある時間と場所を特定するのだ。おそらくそれは二人が行動をともにしていた時の出来事だろう。大麻はまさかサイババのように空中から取り出されたわけではないだろう。それはどこからか二人のもとにきたのだし、二人がその後所持していなかったことを考えれば、その時吸う一回分だけ(タバコで言えば一本だけ)を渡された可能性が高いのではないか。そういったことをつめていけば、二力士の身に何が起きたかはっきりさせるのに大いに役立つはずだ。
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by tyogonou | 2008-09-07 23:04 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
露鵬ら大麻陽性
<大相撲>直近で使用?…角界に激震 露鵬ら大麻陽性 | エキサイトニュース
相撲という激しく危険なスポーツをやっていて麻薬に手を出す愚か者はまずいないだろうと思っていたから、若ノ鵬の逮捕だけでも相当驚いたが、さらに二人から陽性反応というのは衝撃的なニュースだ。
ただ、二人揃って再検査を要求するなど潔白を強く主張しているようだが、受動喫煙によるものである可能性はないのだろうか。スケジュール的にも直近といえばモンゴル巡業があったばかりだから、モンゴル、あるいは日本に帰ってから二人で盛り場に繰り出し、マリファナの愛好者たちも来るような店に行って煙を吸ってきた可能性は少なくないようにも思われる。さすがに検査も宣言されていたこの時期にわざわざ吸うほど愚かでも常習者でもないだろう、そうであってほしい。
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by tyogonou | 2008-09-03 00:00 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
水着騒動
五輪=競泳の北島、水着騒動に「抗議」のTシャツ(ロイター) - Yahoo!ニュース
第一日目は実際の掃除はしなかった代りに、弘法筆を択ばずなんていうことは愚説であって、名工はその器をよくすというのが確かなところだということを聞かされた。(『父・こんなこと』 幸田文 新潮文庫)
私自身にもそういう傾向はあるから、水着水着と騒がれることへの苛立ちも分かるが、かなりはっきりとした違いがあるようだから冷静に後で悔いの残らないよう準備してもらいたいものだ。
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by tyogonou | 2008-06-07 23:58 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
Jリーグの対応を批判 川崎の我那覇弁護団
Jリーグの対応を批判 川崎の我那覇弁護団 | エキサイトニュース
この問題もっと早く決着がつくかと思っていたがJ側の対応は遅すぎる。
仮に川崎Fもスポーツ仲裁裁判所に提訴したとしたら、話を聴かれることも無いまま川崎F側が勝利してもおかしくない。
最初Jがクラブの管理責任に関して別の詳しい規定を設けているのかと思ったがそういうわけでもないようで、下のニュースリリースを見るかぎり単純に同じ問題に関して選手および管理者の責任を問うているに過ぎないようだ。選手に対する処分が不当なものと裁定されたのだから、管理者の処分も同様に不当だと考えるのがごく自然な考え方で、ビタミンの静脈注射が医学的に必要だったか否かという問題を関連付ける理由は全く無い。
川崎フロンターレおよび我那覇和樹選手に対する制裁の件
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by tyogonou | 2008-06-07 00:24 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
誤訳? 裁定書原文 その2
Jリーグの誤訳問題に関してKnock様よりSportsNaviの記事を御紹介いただきました。
ありがとうございました。
記事を参照しつつ改めてこの問題を検討したいと思います。

我那覇和樹、ピッチ外の勝利と終わらない戦い(1/2)
~ドーピング禁止規定違反をめぐる問題~


スポーツナビの記事で引用されている might be minded についての弁護士の説明を読んだが、まだ私には理解できない。
mindという言葉の用法の中で、mind ~ingという言い方と、mind to ~という言い方と、二つある。
mind ~ingという言い方、would you mind opening the window? というのは、『空けることにためらいはないですか?』という訳。これはJに近いですね。
mind という動詞は ing しかとらないはずだ。この説明だと、"Would you mind to open the widnow?" で「窓を開けたいですか?」と言えることになるが、そんな表現は聴いたことがない。また mind という動詞が「気にする、反対する」といった意味を持つのは疑問文、否定文、条件文の時だ。弁護士は辞書で minded という「形容詞」を調べるべきだった。
もちろん、重要なのはJリーグが mind をどう解釈したかだが、Jリーグの訳が mind を「ためらう・用心する」といった用法で捉えているようには私には思われないのだ。
正当な医療行為であったことを認容することについてはそういう意向になることもあるかもしれないところ
回りくどい表現ではあるが、簡潔に書けば「正統な医療行為だったと認めるかもしれない」ということで、「正統な医療行為だったと認めることにためらいがある(反対だ)」とは読みようがない。「そういう意向にならないこともあるかもしれない」というのであれば、そのような解釈も可能なのだが。
むしろ弁護側とJ側のニュアンスの違いを生み出しているのは might の捉え方で、J側が「~かもしれない」と緩やかな可能性と見ているのに対し、弁護側はより強く「できる」と can に近いニュアンスでとらえている。私としては、直前の46項で反対意見について触れていること、直後のJリーグが2007年規程を採用していなかった事実を指摘していることを考えると、J側の訳を採りたいが、どちらにしても本質的な違いはないと思う。
Jの訳が分かりにくいのは確かだが、やはり「誤訳」と言えるような問題があるとは思えない。


混乱を招いているひとつの原因は「正統な医療行為」という言葉が、所謂「ニンニク注射」というものが「正統な医療行為」か否かという一般的、医学的な文脈と、我那覇が当時おかれていた状況でそういった処置をすることが「正統な医療行為」であったかという具体的、手続き的な文脈の二通りで使われているということだ。

私は前回次のように書いた。
「仮に正統でなかったとしても、コードを採用していなかったのだから罰することは出来ない」というなら論理的にはすっきりするが、今ひとつ分かりにくい文章ではある。
裁定書全体(特に争点を示す43項)を読むと、これはどうやら間違いのようだ。
また、正当な医療行為についての判断は、当該患者を診察し、治療方法を処方し、治療方法を実施した特定の医師に委ねるべきであり、そうすることができるということが申し立てられた。代替的に、後藤医師による治療は、大西医師によって必要且つ適切であったと述べられた。我那覇側においては、「2007年WADA規程」においては当該判断は治療にあたる医師にとっての事柄であるということが、他のスポーツ関係機関及びアンチ・ドーピング機関によっても支持されているという見解が申し立てられた。
47. 当法廷としては、本件の独特の全ての事情の下で本件静脈内注入が「2007年WADA規程」の意味において我那覇選手にとって正当な医療行為であったことを認容することについてはそういう意向になることもあるかもしれないところ、当法廷としては、その時点においてJリーグは制裁に関係する「WADA規程」の関係条項を採択していなかったことを注記しておく。
単純にいえば、治療した医師が医学的に「正統な治療」だと判断すれば2007年WADA規程によって手続き的にも「正統な治療」だ認められるのだと我那覇側が主張したのに対し、CASはその論理を一応認めたものの、「2007年規程によれば」という前提が成り立たないことを指摘している。

上に引用した箇所では手続き的な意味においての「正統な医療行為」について語っているが、医学的な意味での正しさに関してはこの裁定書では判断を下していない。
本件手続は、2008年に本件事情が生じていたとすれば、国際的な基準によって規定された手続の下で、専門的な医療知識を有する、TUEについての申請を検討するというような審査パネルというような性質を有するものではないことを、当法廷は認識している。(43項)
46. 上述のとおり、治療にあたった医師の見解は、大きい重みを持ってはいるものの、この問題について決定的なものではない。また、その意見が大西医師のような別の医療専門家の支持を得ているということも決定的ではない。当法廷としては、青木医師及びレフォー医師によって反対の意見が表明されていることを注記しておく。2008年において申立に係る違反行為が生じていたとすれば、後藤医師及び我那覇選手は、当該治療の医学的な再評価を行うであろう独立の医療専門家機関からのTUEについての遡及的な承認を求めることを要求されていたことであろう。
2008年の規程の下で今回の事件が起こっていたなら、医療専門家の意見が割れているので、専門的な医療知識をもった人たちによる審査パネルが招集されて医学的に「正統な医療行為」であったか否か検討されたであろうが、この法廷はそういった判断を下す性格のものではないといっている。
だからこそ、医学的な意味での正統性については次のように述べられているのだ。
there was and still is, on the evidence divided medical views on the necessity for an intravenous infusion in the circumstances of this case.


Jリーグ側にもそんな混乱があって、それが立証責任を果たせなかった原因でもあったろうし、また現在のゴタゴタの原因でもあるように思う。
問題は、日本ではビタミンB1などを注射することが「ニンニク注射」というキャッチーな名前で一般にも認知されるほど普及していることだ。Jリーグが正統か否かの判断を希望したのは、そういった状況の中で疲労回復のために気軽にニンニク注射を打つようなことを認めていいのかどうかということではないか。少なくとも2007年の規程で正統だったか否かという問題は、それ以前の問題で我那覇の無罪が確定した以上、そして2007年暮れに規程が改定された以上、どうでもいいことだ(弁護側はそこにこだわりすぎだと思う)。
ただ、これからJの選手が国際大会でドーピング違反を認定されることが無いよう、ニンニク注射の使用についてのガイドラインをつくるためにも、CASの権威によってその位置づけが確定されればよかった、ということなのだろう。Jリーグも少しそのあたりを整理したほうがいい。そうすれば、川崎Fへの制裁金の問題に関するJ側の出鱈目な論理もすこしはすっきりとして、「返還する論拠」も見えてくるだろう。
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by tyogonou | 2008-06-01 10:28 | スポーツ | Trackback | Comments(2)
誤訳? 裁定書原文
Jが裁定文誤訳?我那覇問題まだゴタゴタ | エキサイトニュース
Jリーグの公式HPにもPDFファイルがあるが、関係する46ー48項のみ掲載。
打ち込みながらざっと眺めた印象では、Jリーグは「誤訳」はしていないのではないか。
問題の47項は、「この事件の具体的な細かい状況を鑑みれば我那覇の受けた行為が、2007年のWADAのコードに照らして『正当な医療行為であったことを認容することについては、そういう意向になることもあるかもしれないところ』だが、当時Jリーグは処分に関連したこのコードを採用していなかったことを指摘する。」といっている。「仮に正統でなかったとしても、コードを採用していなかったのだから罰することは出来ない」というなら論理的にはすっきりするが、今ひとつ分かりにくい文章ではある。
「(我那覇が受けた点滴が)正当な医療行為かどうか明らかにならなかった」という説明もその通りで、この記事の「確かに47項だけを見ても、前後の文章や結論部分となる48項からも、CASは正当な医療行為でドーピングではないと断じており、Jリーグ側の解釈は苦しいと言わざるを得ない。」という記述の方が明らかに誤訳である。
しかし、この裁定書では、ビタミン剤の点滴という行為が正当な医療行為か否かを決定するのに充分なアクションをとってこなかった(The J League had not taken adequate action to specify the detailed conditions, both substantial and procedural, to determine what is legitimate medical treatment. )と指摘しており、正当な医療行為とは断定されなかったから制裁金を返却しないというのは不当だと思われる。

追記)
公式HPの参考訳を見たが、Jリーグの翻訳に特に問題はないように思われる。弁護団がどの箇所を誤訳と言っているのか分からないし、話は正統な医療行為かドーピング違反かというような単純な話ではなくいろいろこみいっているのだが、大筋でJリーグの解釈は間違っていない。
CASが問題の静脈注射が正当な医療行為だったか否かを断定しなかったというのは下の一文を見ても明らかだ。
there was and still is, on the evidence divided medical views on the necessity for an intravenous infusion in the circumstances of this case.
本件事情の下において静脈内注入の必要性についての相異なった医学的見解が証拠上存在していたのであり、且つ、今でも存在している。
逆にそれが「正統な医療行為であった」という文言は原文のどこにもない。
我那覇選手になんの落ち度も無かったという点についてはJリーグ側も認めているし議論の余地は無い。それについてJリーグが謝罪するのは当然だと思うし、一方で川崎Fへの制裁金を返還しないという行動には疑問を持つ。しかし、CASの裁定書の解釈に関するかぎりJリーグは正しいと思う。



Was this an intravenous infusion which was not legitimate medical treatment?

46. As mentioned above, whilst the opinion of the treating doctor carries much weight it is not conclusive of this issue. Nor is it conclusive to say that that opinion has the support of another medical expert such as Dr.Onishi. We note that contrary opinions have been expressed by Dr. Aoki and Dr. Lefor. Had the alleged offence occurred in 2008 Dr.Goto and Mr. Ganaha would be required to seek a retroactive approval of a therapeutic use exemption from a body of independent medical experts who would conduct a medical re-assessment of the treatment.

47. Whilst the Panel might be minded to accept that in all the particular circumstances of this case, the intravenous infusion was legitimate medical treatment for Mr. Ganaha within the meaning of the 2007 WADA Code the Panel notes that at the time the J League had not adopted those provisions of the WADA Code which related to sanctions.

48. The Anti-Doping Regulations of the J League which were in force at the time of the infusion and which were reproduced as Exhibit 2.2 in the proceedings, provide that the Anti-Doping Special Committee under Article 5.1,"shall be entitled ... to impose sanctions upon players ..."(underlining added by the Panel). Article 5.2 then gives examples of the types of sanctions which are referred to. The Panel has considered the proper construction of this regulation and notes that under the wording of the clause, the Committee is "entitled" to impose a sanction. There is no obligation or requirement to impose a penalty. there is an entitlement to impose a penalty but there is no mandatory obligation that a penalty be imposed for every infraction. In the present case after a careful evaluation of the evidence and the competing submissions of the parties and hearing the witnesses, the Panel has reached the conclusion that there is no need to decide if there has been a violation because the panel is satisfied that it is not a case where any sanction should be imposed on Mr. Ganaha. His conduct is not deserving of any sanction. The phrase used in the applicable section of the WADA Code was unclear and the provision has since been revised. The explanation given by Dr. Aoki at the meeting in January 2007 was not sufficiently clear. The J League had not taken adequate action to specify the detailed conditions, both substantial and procedural, to determine what is legitimate medical treatment. there was and still is, on the evidence divided medical views on the necessity for an intravenous infusion in the circumstances of this case. Mr. Ganaha had no capacity to evaluate the professional judgment of the treating medical practitioner. Mr. Ganaha had no ability to check the medical recording and reporting by the treating medical practitioner. If the medical recording and reporting had been more complete and not deficient in the respects asserted by Dr. Aoki, Mr. Ganaha may not have been charged with an infraction of the J League Anti-Doping regulations. The Panel is of the view that Mr. Ganaha's conduct is not deserving of any sanction and the panel does not need to reach a conclusion on whether Mr. Ganaha committed an anti-doping violation by using or applying a prohibited method or not. Even if the Panel were to reach a conclusion that Mr. Ganaha had committed an anti-doping violation by using a prohibited method he should not be sanctioned as he bears no fault. After considering the unique facts and circumstances of this case, the Panel has reached the conclusion that Mr. Ganaha acted totally without fault. The Appeal is upheld and the decision with respect to Mr. Ganaha is set aside and the relief requested by the Appellant is hereby granted.
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by tyogonou | 2008-05-29 12:54 | スポーツ | Trackback | Comments(2)