カテゴリ:スポーツ( 96 )
朝青龍のダメ押し その2
大相撲・にらみ合う朝青龍と白鵬(時事通信社)(時事通信) - Yahoo!ニュース
相撲の流れという協会の説明にどうも納得いかないのは、右上の写真の体勢でとまるか、あるいは腹で押す形になったというならともかく、そこから両手を突き出しているところだ。前相撲ならともかく、天下の横綱があそこでとまれないということは無いだろう。
白鵬がこの体勢でまだ残っていると思ったのなら、そのまままわしをつかんで頭のほうに転がすか、あるいは左上の写真から右上の写真への流れのまま、相手が上体を起こそうという力を活かし、呼び戻しの要領で掬い上げて体を浮かせて土俵外へ押し出すのがセオリーだろう。ああいった形で相手を突っ放すのは相撲の流れといえるのだろうか。
もうひとつ、興味深いのはにらみ合った後の朝青龍の表情だ。勝ち名乗りを受ける時も苦笑いをして首をひねっているが、本当にまっとうな相撲の流れでしかたなかったのなら、そこに腹をたてた白鵬が一方的に悪かったのならあんな表情をするだろうか。負けん気の強い朝青龍がそこで怒っていないというのは、自分の非を自覚していたからではないだろうかと思う。
それでもなお、朝青龍の行為が相撲の流れで「しかたがない」ものだとしても、それは朝青龍のミスであって白鵬の側に責任があるわけのものでもないから、その場でちょっと謝罪の意志を伝えていればあのようなみっともない状況にはならなかったはずだ。
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by tyogonou | 2008-05-27 13:15 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
朝青龍のダメ押し
<大相撲>横審が両横綱に品格に注文…協会側処分に納得せず(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 「私はダメ押しと見た。北の富士さんもダメ押しと言っていた」という内館牧子委員(脚本家)に、協会側は「相手がきちっと手をついているのを見ないと休めない。(朝青龍のダメ押しは)勝負の中での流れ」と説明。内館委員も「相撲を長年経験された協会側の言うことだから」と納得した。
ある意味で、協会側の説明は正しい。朝青龍は勝負がついたのを知った上で相手を威嚇するなどの目的でダメを押したのではないのだろう。そうではなくて、稀勢の里や白鵬のように敵愾心を抱く相手には特に、気持ちが突っ走ってしまって攻撃をとめることが出来ないのだ。
「相手がきちっと手をついているのを見ないと休めない。」土俵際投げを打ち合いもつれた状況ならともかく、押し合いからの引き落としで相手が四つんばいになってもまだ勝負がついたことが理解できないほど技術的に未熟ならば横綱として相応しくないし、頭に血が上って相手の状況も見えなくなるほど自制が効かないのであればそれもまた横綱として相応しくない。土俵から落ちるような相撲のときに、またぞろ相手を見ずに暴走したら大怪我にもつながりかねない。
過去にも同様のことをしていることを考えれば、横審はその点について協会の認識を問いただすべきだった。
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by tyogonou | 2008-05-26 23:40 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
力士がプロテクターで身を固める日
暴行理事、親方失格&救う神なし…部屋は閉鎖か | エキサイトニュース
医師でもある大西祥平委員(日本アンチ・ドーピング機構専門委員)は「間垣親方はご病気(脳梗塞)で脳に障害があり、理事としての判断にご苦労されていらっしゃる。医者の立場からも、負担が大きく、部屋や力士を1人で守っていくのはどうかと思います」と説明し、親方失格をにおわせている。
ずいぶん酷い言い草で、こういった配慮を欠いた発言を医師がすることに問題はないのだろうか。
それはともかく、竹刀を使ったとはいえ、そのような病人が若い元気なおすもうさんを「暴行」したというのは妙な話だ。
はじめはジョークなのかと思ったが、どうやら真面目らしい。
前にも書いたが相撲というのは極めて激しく、危険なスポーツだ。生身の人間が頭から全力でぶつかり合うスポーツは世界中他に類を見ない。おたまでたたかれて皮膚が裂けただの竹刀でたたかれてアザができただので大騒ぎするなら、アメフトのようなプロテクターを着けることを先に検討すべきだ。(もっとも防具があれば安全というわけでもなく、その分躊躇無く当たれるためにむしろ酷い怪我をする可能性もある。)かつてTV局が行った実験では武蔵丸の立合いの衝撃力は1.1トンにも達した。当然相手も同じようにこちらに向かってくるわけだから、本割りの立合いで力士に加わる衝撃は2トンを軽く超えるだろう。(余談だが武蔵丸はあの体で垂直跳びで70cmを記録するほどのバネがあったという。)ふにゃふにゃとやわらかそうな小錦のおなかでさえコンクリート塀と化すというくらいだ。病人に叩かれて大事になるような軟い力士にプロテクターも着けずにそのような危険な真似をさせるわけには行かない。
少し前に相撲界でいわれていたことは力士のサポーターが見苦しいということだった。相撲とは自分のまわし一丁体ひとつで戦うものだ。仕切りのときに両腕を広げて見せるのも、武器などを隠していないことを示し正々堂々と勝負する心構えをあらわすものであるのに、ごてごてとテーピングやらサポーターやらを身に付けるのは、負傷箇所の保護や防止という重要な意味があるとはいえ見苦しいということだった。逆に言えば、それはサポーターをつけているのと同じくらい頑丈に体を鍛えぬけということだ。ずっとウェイトの軽い空手家のなかにさえ、角材で体を叩かせたり木製バットをへし折ったりできるほどに鍛える人がいることを考えれば、竹刀の打撃が怖い相撲取りなどほとんどジョークだ。
重要なのは、関節など鍛えられない部位への打撃など危険なものを選り分け、あるいは単独ではたいした害が無くとも多発性ショックをおこしたりしないよう力士の状態に注意を払うことだ。それを切り傷や痣がある、暴行だ、怪しからん、というような粗雑な議論をしていて大丈夫なのだろうか。近代的なスポーツのトレーニング理論を採用しろというが、それで大きな力を出すことは可能になるが、衝撃に耐える体を作ることができるのだろうか。トラバントの車体にベンツのエンジンをつんだような力士が増えたら、怪我はかえって深刻になるのではないか。
それからもうひとつ。批判者たちが考えなければならないのは、直接的な暴力による制裁が無くなったらそれで済むのか、ということだ。制裁がより陰湿で精神的な暴力へと姿を変えたら、そちらの方が害は大きいのではないか。力士の不審な死はいくつか例があってそれは確かに問題だ。が、まだ力士の自殺は聞いたことが無い。(それには「脱走」という行動が選択肢として確立されていることも影響しているのだろうが。)
教育現場でのいじめも問題視されるようになってから同様の変貌を遂げたことを考えれば、物理的な暴力が封じられたあとのことはきちんと考えておくのが責任ある態度だと思う。
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by tyogonou | 2008-05-25 11:32 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
40キロ重い相手を宙に…安馬が大技
<大相撲夏場所>40キロ重い相手を宙に…安馬が大技 | エキサイトニュース
敗戦ショック…若ノ鵬が風呂場ボコボコに(スポーツニッポン) - Yahoo!ニュース
風呂場では木製の棚に右ひじで一撃を食らわし、洗い場のおけにもチョップ。揚げ句の果てには浴槽の水にまで正拳突きで八つ当たりした。
浴槽の水にパンチとは駄々っ子のようで可愛げがあるというかなんというか苦笑を禁じえない。
うっちゃった安馬のバネの強さはたいしたもので、相手の体を浮かせた後のコントロールもしっかりしていて素晴らしい相撲だった。
問題は若ノ鵬で、右足を跳ね上げられた後、左足を残せず膝を折って体を浮かせてしまったのは情けない相撲だった。意識を下に落とし地面に足をつけることを心がけていないからあんなに軽々と飛ばされてしまうのだ。うっちゃってなお最後までまわしを離さなかった安馬との違いが結果に出た。
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by tyogonou | 2008-05-19 23:53 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
王者・内藤に思わぬ“死角”
チケットが売れない!王者・内藤に思わぬ“死角”(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
私は亀田ファミリーの「芸風」が好きではないし、彼らの誰とも友だちにはなりたくない。一方内藤大助選手については、機知に欠けるきらいはあるものの純朴な人柄が好ましく思う。
おそらく大方の世論は同じようなものだろうが、では「チケットが売れない!」というこの事態は何なのか。

私はTBSが亀田家に肩入れして、八百長で世界チャンピオンにしたとかいうような話には懐疑的だ。ボクシングの人気が極めて高く、その国の貨幣価値と比較して膨大な金額を投入してもペイできるような国でなら、世界チャンピオンを金で買うということもあるいはありうるのかもしれないが、そういった国のプロモーターたちよりは人脈も乏しいTBSや亀田家が、(メディアへの露出でいくらかは稼いでたとは言え)そこまでのことをできるだろうかと疑う。
また、TBSとしても亀田家が視聴率にしろスポンサーにしろ稼がせてくれるコンテンツであったとしても、それだけのためにどれほど無茶をするだろうかというのも疑問だ。

しかし、亀田戦であれほど注目され、好感度も高いチャンピオンをしてこのような事態に陥るほどボクシング自体の人気が落ち込んでいる現状であれば、あれほど集客力のあった亀田家に興行としてのプロボクシングの柱となってもらおうというのはきわめて現実的な判断だったのかもしれないと思う。
実際にTBSの関係者がどう考えどんな行動をとっていたのかはわからないが。
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by tyogonou | 2008-02-26 00:11 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(0)
貴乃花役員
ゴタゴタ一掃の目玉「貴乃花役員」(スポーツニッポン) - Yahoo!ニュース
抜本的なてこ入れが叫ばれている中、カリスマ親方の“入閣”は協会のヒット作となる可能性も十分だ。
実績も申し分なく、若く人気もあり、マスコミの受けもいい貴乃花の登用は確かに「ヒット作となる可能性も十分」だと思う。
個人的にはあまり好きでないが、それでもメディアへの積極的な関わり方など、(他に下心があるかもしれないが)相撲に理解を得ようという志はたしかにあると思う。ゴタゴタの続く中、単に下っ端の一親方ではなく、それなりの発言権をもつ者として、メディアと協会の間を結びつけることができればこの人事は成功といえよう。
しかし、不安材料もないわけではない。
貴乃花親方は自らの部屋の運営についても斬新な方法を採っていて、すくなくともそういったチャレンジをすることは評価すべきことかもしれないが、それが貴乃花という名前なくして成り立つ「方法」かどうか疑問がある上、他の親方衆の理解が得られるかどうかはかなり疑問がある。
問題は、これから親方が同様の思考によって相撲界の改革案を出していった時に、予想される周囲との軋轢を乗り越えることができるだろうか、ということだ。あるいは、不祥事の最中に貴乃花親方の言動が親方衆の反感を買えば、そういったことも全て加わって総スカンを食らうことになるかもしれない。
もうひとつ、さらに重大な疑念は親方がものごとをどれだけ考えているだろうかということだ、親方はカメラに対して常ににこやかに振る舞い、やわらかい物言いを心がけているように見えるが、時太山の問題についてマイクを向けられた時にもその調子で満面の笑みを浮かべたのは明らかに不適切だった。人が亡くなっている事件なのだから、何を言うにしろ真剣な顔をしなければならないのが当たり前で、親方がこの事件のことをどれほど真面目に考えているのか、また普段の微笑みも本心とは何の関係もない作られた笑顔なのではないかと疑わざるをえない。
今のところは問題ないが、これからマスコミからの風当たりをまともに受けるようになった時に、ぼろがでてしまうのではないか、と思う。
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by tyogonou | 2008-02-07 00:18 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
朝青龍優勝
<大相撲>横審、朝青龍「横綱の面目保った」…白鵬も評価(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
石橋義夫・前委員長(共立女子学園)も「『みそぎ』は済んだでしょう。ずいぶん頑張った」と健闘をたたえた。
個人的には治療の間処分を凍結しもう少しペナルティーを課した方が良かったのではないかと思うが、それほどブランクを感じさせない場所だったと思う。心配だったスタミナも、千秋楽にしてあれほど力の入った良い相撲を見せたことは驚きだった。場所前の稽古では不安もあっただけに、周囲が弱いなどということではなく、朝青龍が強いのだというところを見せ付けた場所だったと評価していい。

朝青「ズバリ」OK!TV出演&帰国…細木数子さんの番組登場(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
しかしこれはいただけない。
朝青龍にとって細木数子がどれほど大切な存在なのかしらないが、相撲界を代表する横綱として何よりもまず相撲ファンに対して直接メッセージを送ることを考えるべきである。相撲協会も、スピリチュアルのような科学的な裏づけを欠くものを扱うTV番組に対するBPOの意見書が出されたこの時期、もう少し慎重な対応を考えるべきではなかったろうか。
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by tyogonou | 2008-01-30 00:33 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
日本のとる道
「お互いの誤解を解く方策を」 ハンドのアジア連盟理事会 | エキサイトニュース
この問題が大きくなったのは、韓国チームが不公平なジャッジの映像を集めてIHFやヨーロッパ諸国に訴えたのが発端だったと聞く。(時に問題もあるが)韓国人のバイタリティーは眩しく、その後についていってるだけのように見える日本の協会の対応が寂しい。
AHF側が歩み寄りの姿勢を見せている今、日本も積極的な働きかけを魅せてほしいところだ。
問題となった映像を見ると、単に不公平なジャッジであるというだけでなく、クウェートの選手などはそういったジャッジを前提としてプレーしているように見える。けしからん、と怒るのは簡単だが、冷静に考えればここに歩み寄りの余地があると思う。私はあの映像を見て、怒りよりも哀れみを覚えた。こんなぐだぐだなプレーをするチームになんの脅威も迫力も感じない。
あのような粗いプレーを続けていたら、その国のハンドボールの競技レベルは堕落するばかりであり、厳正なルールの適用は今回のオリンピックへの参加を難しくするかもしれないが、長期的にはその国にとってもメリットが大きい。
サッカーにおいてハンドが反則として取られることがなくなったら、足はもちろん頭や胸などを巧みに使ってボールをコントロールする技術は発達しただろうか? スポーツのルールは、競技者間の公平性を保つだけでなく、それがもたらす制限によって新たな可能性が生み出され、それが競技の魅力を生み出すのだ。
公平であることももちろん重要だが、技術の向上という観点からの説得は相手にとっても受け入れやすいのではないかと思う。
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by tyogonou | 2008-01-27 23:54 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
相撲協会、朝青龍のけいこ問題視せず
<力士急死>相撲協会、朝青龍のけいこ問題視せず | エキサイトニュース
 伊勢ノ海委員長は「朝青龍は(問題となったけいこの相手の)鶴竜に、力を抜かないよう指導していた。鶴竜のほうにも問題があった」と説明。やく氏にも考えを伝え、理解を得たとしている。
もともと親方衆から出た話ということではあるが、最初この話を聞いたときには疑問に思った。けいこをつけてもらう側の力量にもよるが、本番で横綱が良く使う得意技を稽古の場で実際に受けることができるということはむしろありがたいことではないのかと思うのだ。むしろ、自分の得意技を隠して対策をたてられないようにすることの方が横綱らしからぬ振る舞いではないのか。
朝青龍にはけいこ相手に怪我を負わせた「前科」もあるし、そういった安全に対する配慮が不足しているという面も確かにあると思う。また、稽古をつける側は相手に力が付くように、相手の糧となるようにすることを第一に考えなければならず、不必要な危険を犯してはならないとも思う。
しかし、稽古でも全力を出すし相手にも要求する朝青龍の考え方にも一理はある。以前、朝青龍が稽古で高見盛を竹刀でたたいて高見盛が悲鳴を挙げた映像が話題になったことがあった。高見盛はもともとおとなしい性格の人で、そんな弱さを本番で出さないために自分をたたいて気合を入れる仕草に人気がでたのだが、普段の稽古で常にそんな気合の入った状態でいることもできず、ときに気を抜いた稽古をすることで不評を買っていると聞く。巨漢同士が激しくぶつかり合う相撲の稽古で片方が力を抜くと全力でいった相手まで危険なことになる。そういう意味では、力を抜かないようにという朝青龍の指導は正しいのだ。
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by tyogonou | 2007-12-19 23:43 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
高砂親方
朝青龍謝罪、横審カンカン!! 高砂オロオロ | エキサイトニュース
 今月20日、正式に来日スケジュールが確定したとき、「横審に謝罪はしないのか」と聞かれた師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「考えていない。謝罪しろって、誰からも言われていないし」と完全無視することを明らかにした。これには、ただでさえ一言多い横綱審議委員たちだけに、おもしろいはずがない。
朝青龍本人については30日の会見を見てから判断を下すべきではあるが、周囲がこんな調子だと本人にもまともな発言を期待出来そうにない。朝青龍の行動が誰にどのような迷惑をかけたのか教え諭し納得させるのは、師匠たる高砂親方がまず第一に担うべき役割だが、その親方が謝罪とは誰かから言われたからするものだというような認識でいるのではどうしようもない。

余談だが、記事中の「一言多い」は使い方を間違っているように思う。
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by tyogonou | 2007-11-29 23:31 | スポーツ | Trackback | Comments(0)