カテゴリ:国内政治( 140 )
靖国神社は「施設」か?
「靖国に代わるものない」 首相、新追悼施設建設で
小泉純一郎首相は17日昼、韓国の潘基文外交通商相が20日の日韓首脳会談で首相の靖国神社参拝に反対、新たな戦没者追悼施設の建設を求める考えを明らかにしたことについて「わだかまりなく追悼できる施設は検討してもいいと思うが、いかなる施設を造っても靖国神社に代わる施設はない」と述べ、靖国神社の存在の必要性を強調した。官邸で記者団の質問に答えた。
うまく表現できないのだが、靖国神社を「施設」と表現することに違和感がある。例えば千鳥が淵戦没者墓苑のような施設では、戦没者の慰霊という目的に沿えば、宗旨に関係なく誰でも利用することができる。しかし、靖国神社は特定の宗教(といっても、靖国は神社本庁にも加盟していない独自の宗教法人だが)を受け入れる人にしか利用できない。神道も仏教もキリスト教もごっちゃになった一般の日本人にはどうでもいいことといえるかもしれないが、きちんとした信仰を持ち、戦没者の慰霊にも強い関心を持つ人々にとっては重要な問題だ。靖国神社において、カトリック信徒の戦没者慰霊のためのミサをするわけにもいくまい。

それからもうひとつ。
首相がどういう理由で靖国神社をベストと断言するのかは定かではないが、靖国には明らかに重大な欠陥がある。それは靖国神社が税金によって運営されていないことだ。国の為に尽くして死んだ人々を追悼する施設は国庫からの支出によって運営されるべきではないのか。公的機関ではない一法人がその役割を全面的に担うのがベストだという主張は私にはちょっと首肯しがたい。
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by tyogonou | 2005-06-19 02:19 | 国内政治 | Trackback(1) | Comments(0)
新追悼施設
首相は今年も靖国参拝 武部氏、新追悼施設が必要
靖国神社には戦没者が祭られているが、武部氏は「外国の元首がお参りできない、天皇陛下もお参りできないのは良いことではない」と指摘。さらに、イラクで殺害された奥克彦大使らを挙げ「テロと戦って心ならずも命を亡くした人々。世界で活躍し、命を亡くしている人々を慰霊する墓地をつくるべきだ」と述べ、新たな追悼施設の必要性を強調した。
以前にもこんな記事を書いたが、この場所を戦没者などを追悼する場所にしたらいいではないかと思う。追悼の式典などを行うには狭いかもしれないというのが難点だが、施設の意味合いという点ではここがふさわしくないという理由は見つからない。まずベストの場所といっていいのではないか。
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by tyogonou | 2005-06-12 01:39 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
内心の自由
国旗国歌指導の徹底求める 対話集会で中山文科相
中山成彬文部科学相は5日午後、松江市での対話集会で学校教育現場での国旗国歌の指導について「(教員に)内心の自由はあるが、どういう考えであっても国旗国歌に敬意を払うということを教えるのは、教師として当然のことだ」と述べ、指導を徹底すべきだとの考えを示した。
「内心の自由」などというものは無い。思想信条の自由はそれを外に向かって表現する自由である。内に秘めている限り、そして例えその信条に反するような行動を強制されてもおとなしく従う限りにおいて「自由」であるというのであれば、江戸時代のキリシタンたちも現代の私たちと同様な自由を謳歌していたのだということになる。
この問題、国旗国歌というものの扱いに国際社会にある程度普遍的なプロトコルがあって、それを守れなければ「恥をかく」ことがあるというのはその通りだと思うが、少なくとも日本の若者がそのことで顰蹙を買っているというわけでもない。とすれば、あえてこれ以上徹底しろという根拠もないように思うが?
それから、例え普遍的一般的な事柄であっても"opt out"が可能なのが自由な社会であると思う。(例えば「良心的兵役拒否」のようなものを思い浮かべると良い)
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by tyogonou | 2005-03-05 22:04 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
自衛隊は憲法違反という意見が出る「ので」?
首相、9条改正に前向き 米誌のインタビューで
小泉純一郎首相は7日に日本で発売される米ニューズウィーク誌のインタビューで、憲法改正について「自衛隊は憲法違反という意見が出るので『戦力放棄』という条項の検討が必要だ」と述べた。
法に反した事実があるから、法の方を変えろというのでは本末転倒だ。憲法の改正はそれ自体では必ずしも悪いとはいえない。だが、それはあくまで日本国が追求すべき理想と現行憲法との間の齟齬を埋めるためであるべきだ。理念があって、それを規定する憲法があって、それを実現する自衛隊のような機関があるべきで、まず自衛隊があってその次に憲法があるのではない。いつものように深く考えずにした発言だろうし、瑣末な揚げ足取りかもしれないが、その根っこにある理念の不在が問題なので指摘しておく。
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by tyogonou | 2004-12-07 13:24 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
「中国の潜水艦が活動している海域が中国の領海」か?
<小泉首相>「戦闘地域」答弁で、「適切だった」と自賛
小泉純一郎首相は11日、党首討論(10日)で「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」と答弁したことについて、「適切ないい答弁だった」と記者団に語った。イラク復興特別措置法が自衛隊の派遣要件とした「非戦闘地域」の定義を述べたものだが、野党から「乱暴な論理だ」との批判が出ているのに対し、首相は「おかしかったら問い返せばいい」と党首討論での岡田克也・民主党代表の追及不足を指摘する余裕をみせた。
「中国の潜水艦は中国の領海か公海しか航行しない、よって中国の潜水艦が活動している海域が日本の領海内であるはずがない」というのが、中国政府に求める「適切ないい回答」ということになるのだろうか?
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by tyogonou | 2004-11-12 00:59 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
幹事長さまありがとう
自民、不満「感謝の映像ない」
我らが偉大な党幹部の皆様がお示しくださった海よりも深く山よりも気高い思いやりに感謝いたします。万歳!万歳!
とはいえ、目下このような状況なのであしからず。
地震で37人目の死者 疲労が原因か
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by tyogonou | 2004-11-02 23:51 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
小泉首相を弁護する
首相、苦しい立場に 自衛隊派遣は継続方針
私は小泉首相には大概において批判的であるが、弁護すべきところは弁護しておこう。
首相は自衛隊撤退要求に応じないことを早々と表明、最悪の結果につながった。
第一に、ザルカウィ氏のグループの人質事件を考える際に忘れてはならないのは、彼らがアルカーイダというプロフェッショナルな(あるいは職業的な)テロリストグループの一員であるということだ。つまりその活動は、侵攻したアメリカ軍によって損なわれたイラクとイラク人の権利等を回復するため活動というより、世界中に広がっている「アメリカ的なもの」(その境界を彼らがどのように設定しているかはともかく)の影響に抗う大きな動きの一部として捉えるべきだと思う。彼らは日本にしろ他のどんな国にしろ、人質をとられたからといって自国の軍隊をイラクから撤退させるわけにはいかないことは承知しているはずなのだ。彼らが目指しているのはそれぞれの国ごとの交渉で結果を出すことではなく、こういった事件を積み重ねていくことで、イラクに軍を派遣している国々に厭戦のムードといったものを醸成していくことにあるのだと思う。だから、首相がごく一般的な原則に従って行動することを表明したからといって、「キレて」しまうほど初心なはずはないと思う。
第二に、「テロリストとは交渉しない」という原則だが、これは、テロリストの要求を聞くことは

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by tyogonou | 2004-10-31 09:41 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
巧言令色鮮(すくな)し仁
「政(せい)は正(せい)なり」。
なるほど、それがあの方を補佐官にした理由なんですね。
論語には、キャッチコピー好きの首相にお勧めのフレーズがほかにもいろいろ。
「過(あやま)てば則ち改むるに憚(はばか)る勿(な)かれ」
「過ちて改めざる、是れを過ちと謂う」
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by tyogonou | 2004-10-12 19:26 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
靖国に固執する安倍幹事長代理
<安倍幹事長代理>首相になったら靖国参拝
率直に言って安倍氏がなぜそこまで靖国参拝に執着するのかわからない。
10月6日に安倍氏が語った「成熟した国家の知恵」には、こういった微妙な問題に対して慎重な配慮ある対応を取ることは含まれないのだろうか。
「首相になったら」というのはあくまで仮定の話であって、答えなくても済んだはずだし、一方で中国に対して首脳外交を呼びかけておきながら、相手がそれに応じ難くなるようなことを敢えて言うというのは、取りようによっては手の込んだ嫌がらせでもある。安倍氏が信念を固持したいというならそれもいいだろう。だがそれなら他国に成熟した国家の知恵など要求しないことだ。
さらに。靖国神社に祀られている人々の霊を慰めたいのであれば、政治家である安倍氏が行うべきことは近隣諸国の反発の中で靖国を参拝することではなく、近隣諸国の祝福の下で国のリーダーが参拝できるような未来を実現することではないだろうか。
単純に「国に殉じた人々の慰霊」を言うのであれば、第二次対戦以外で亡くなった人々(例えばイラクで亡くなった外交官なども含めて)と区別しなければならない理由も良く解らない。
これは思いつきだが、国会議事堂中央広間の4つめの台座に無名戦士の碑でもつくれば、政教分離の議会制民主主義国家としての最高の礼ということになるのではないかとも思う。

1200年以上の昔、国のために危険を冒して海を渡り、彼の地で没し、彼の国の人々に大切に葬られたこの方は、現在の両国の状況に何を想うだろうか?
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by tyogonou | 2004-10-11 07:03 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
Against Koism
小泉首相
「イラクは過去に大量破壊兵器を使い、国連決議に反していないと証明しなかった。(イラク戦争支持の)日本の判断は正しかった」

1.「過去に」大量破壊兵器を使ったということが「現在の」戦争の理由になるのか。

2.なにかが(たとえば大量破壊兵器が)「ある」ことを証明するのは比較的容易だが、「ない」ということを証明することは困難である。

3.他者を犯罪を犯したと訴える側にその事実を証明する責任がある。訴えられた側に自らの無実を証明する責任は無く、相手の論証に合理的な疑いの余地があることを指摘さえすればよい。そして "Innocent until proven guilty"(有罪が証明されるまでは無罪)。
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by tyogonou | 2004-09-22 01:11 | 国内政治