カテゴリ:国際( 116 )
約束を守れない国
牛肉骨混入「どこでも見られる」…米農務長官
マイク・ジョハンズ米農務長官は16日、ワシントンで記者会見し、香港に輸出された米国産牛肉から、BSE(牛海綿状脳症)対策で除去すべき骨が混入していた問題について「食肉処理で骨の小片が紛れ込むことは、世界中どこのどんな処理でも見られるものだ」と述べた。
そんなことだから次のような状況に陥るのだ。
米21空港で爆弾部品素通り 政府実験で判明と報道
 米国の空港は中枢同時テロ以降、検査が格段に厳しくなったとされるが、爆発物を見破ることができないずさんな実態が明らかになった。
忘れてもらっては困るのだが日本にとって米国産牛肉の輸入問題は安全保障の問題でもある。自国の安全保障に必要な処置を徹底する能力もなく、相手が重視している約束を守らないことになんの痛痒も感じない、そういう国とパートナーとなることはできない。
[PR]
by tyogonou | 2006-03-17 19:51 | 国際 | Trackback | Comments(0)
常任理負担率に下限制を
<国連分担金>常任理負担率に下限制を 中露の負担増促す
私自身、かつて分担率に関するひとつの私案を提案したこともあり、政府のこの方針を支持したい。
[PR]
by tyogonou | 2006-03-06 12:09 | 国際 | Trackback | Comments(0)
肉よりも人が問題
米国産牛肉の再禁輸は不当 米議員、日本の対応を非難
より詳しい記事はこちら
Calling it a ''technical violation'' of the agreement, Baucus said it should have been treated as a ''customs issue, not a health issue.''
''Shutting off imports from all U.S. plants was an unwarranted reaction out of all proportion,'' he said. ''There is nothing unsafe about U.S. beef.''
Baucus also blasted Japanese politicians for raising doubts about the safety of American beef, apparently referring to a delegation of the opposition Democratic Party of Japan which visited the United States last week to check U.S. inspection procedures.
''Any suggestions by Japanese politicians that U.S. beef is unsafe are unfounded and completely unacceptable,'' he said.
それは、合意内容に関する技術的な違反だとして、ボーカス議員は「健康の問題ではなく、習慣の問題」として扱われるべきだったと主張した。
(中略)
ボーカス議員は、先週アメリカの農産物の視察に訪れた日本の野党民主党の視察団を名指しして、日本の政治家がアメリカ産牛肉の安全性に疑いを投げかけていることを非難した。
「日本の政治家が言うようにアメリカの牛肉が安全でないと考えるべき理由はなく、発言は完全に受け入れることができない」
はっきり言っておきたい。これはアメリカ産牛肉の安全性の問題ではなく、(政府、政治家、業者をひっくるめた)アメリカ人の正直さについての問題だ。仮に、日本のような全頭検査が過剰であって、アメリカの制度と「習慣」に従っているだけで牛肉の安全性が確保できるとしても、アメリカは輸出再開に当たって条件に合意したのだからそれを守らなければならない。違反が技術的なものであるかどうかは問題ではない。アメリカが約束を守らなかったことが問題なのだ。アメリカがするべきことは、合意した条件がきちんと守られるだろうということを日本が納得できるように、これまでの経過を明らかにし、問題の発生源をつきとめ、再発防止とチェックのための制度を改善することだ。そうすれば、日本もアメリカを約束を守る正直な取引相手として信頼できる。そういった具体的な対応をせずに「強い反応」などと脅しをかけるのは、ならずもののやることだ。
アメリカ側が理解しなければならないのは、脅しによって日本政府を屈服させ税関を開かせることができたとしても、日本の消費者の財布の口を開かせることはできないということだ。仮に今、検査その他の条件を一切つけずに輸入を解禁したら、和牛と一部の国の来歴のはっきりしたもの以外、牛肉自体が敬遠されてしまうことになるのは目に見えている。それに、牛肉のみならず、アメリカ産の他の農作物についても疑いの目が向けられるのも防ぎようがない。たとえば遺伝子組み換え作物などについても、わが国の政府の基準ではなく、アメリカの「習慣」に従って判断されているのではないか、と。ひとたびそういった不信感が根付いてしまったら、それを払拭するのは容易なことではない。

ある種の麻薬に関しては危険ではないと主張する人々がいるし、一部合法とされている国もある。だからといってアメリカにそれを持ち込むことは許されるのだろうか?
[PR]
by tyogonou | 2006-02-11 00:01 | 国際 | Trackback | Comments(0)
ムハンマド風刺画
ムハンマドを風刺した漫画の影響が大変なことになっている。
もともとの漫画についての具体的な情報が不足しているのでこの件についてきちんとした評価を下すことは非常に難しいのだが・・・。
私にとって意外だったのは欧米諸国のメディアが「表現の自由」の表現としてこの漫画を積極的に広めようとしたことだった。もともと、デンマークの新聞の記事も、単なる揶揄ではなく、「神を風刺する自由」についてイスラム教徒に訴えようとする、軽率だが完全に思慮を欠いているというわけでもない一応の意図をもって掲載されたものであったらしい。ただ、重要なのは、彼らが風刺しようとしたのが彼ら自身の神ではなかったということだ。表現の自由はたしかに重要で、私はそれが例えどんなにくだらないものでも、相当な理由がない限り認められるべきだと思っている。しかし同時に、他人の振興を笑いものにする、あるいは笑いものにされていると相手側が取りかねない場合には相応の配慮が不可欠だと信じている。
ムスリムからの抗議に対して、欧米の新聞の側は、ムハンマドの顔を(真面目な意図で)描くこと自体許されない偶像崇拝を禁ずる厳しい戒律が、なぜ否定されなければならないか、正面から応えていない。イスラム世界と西欧世界という異なるパラダイムの間に横たわる、肖像を描くことに関する意味合いの協約不可能性について、西欧の新聞はよく言えばあまりにも無邪気であり、悪く言えばあまりにも不遜である。イランはホロコーストについての漫画によって対抗するつもりのようだが、そんなものを持ち出すまでもなく、児童ポルノなどの表現の自由について考えてみるだけで充分ではないか。
イギリスの有名な蝋人形館がベッカム夫妻をヨセフとマリアにみたててキリスト生誕の場面を再現したことに対してヴァチカンが抗議した時、西欧のマスコミが表現の自由をもって対抗したという話はきかない。表現の自由を理解しているはずの身内に対して要求しなかったものを、他者に対して要求するのはちょっとばかり虫が良すぎると思う。

もちろん、イスラムの側の抗議に一定の節度が必要であることも確かなことで、放火したり、テロの脅迫をしたりなど許されるべきではないことは言うまでもない。

心配なのは、キリスト教対イスラム教と言う図式がアメリカ対アルカーイダ(に代表されるテロ組織)だけに当てはまるものではないということが明らかになったことだ。西欧諸国のメディアと比較的穏健なイスラム教国の一般国民との間にこのような激しい対立が潜在していたいうことに少々戸惑いを感じている。米国がイスラムの怒りに理解を示し、イラクシーア派の重鎮シスタニ師が過激な抗議行動に対する不支持を表明しているのは一方で興味深いことだが、どちらかと言えば対話に前向きであるように思われた穏健派のなかにこれほど激しく燃え上がる火種が潜んでいたとは想像もしていなかったし、その火の行く先には非常な不安を覚えずにはいられない。
[PR]
by tyogonou | 2006-02-09 02:48 | 国際 | Trackback(1) | Comments(0)
情報機関と人道性
<CIA>対テロ戦争で秘密牢獄 東欧など8カ国で運用
 この報道にハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日の会見で「否定も肯定もできない」とした上で、秘密施設だからといって拷問が許容されているとは限らないと述べた。
逆に言えば、拷問が禁止されていると言うこともできないということだ。「拷問を禁じる米国内法に制約されずに尋問を行うことなどが目的。」というのはもちろん推測であるわけだが、こういった施設を極秘裏に運営する理由について他に説得力ある説明があるわけでもない。
先日には、拘束者に対する非人道的な取り扱いを禁じる法律からCIAなどの情報機関を除外しようとしているというニュースもあった。
アメリカが九フセイン政権のような他国の人権状況を非難するときと、自国の行動について説明する時とのスタンダードの使い分けは毎度のことながら怒りを禁じえない。しかし、それより問題なのは、アメリカが非人道的な行為を(国内的なものであっても)法の網から外そうとする努力自体が、いかにすれば人権を抑圧することを法的に正当化できるかという見本を示すという意味において、国際社会の正義に対する重大な挑戦であるということだ。
極端なことを言えば、アメリカのこういった振る舞いが通ってしまうなら、アウシュヴィッツなどでの「SS」による非人道的行為は許されないが、ゲシュタポが行ったことなら許されるということになる。
[PR]
by tyogonou | 2005-11-04 02:44 | 国際 | Trackback | Comments(0)
追い風
日本人拉致を非難 国連総会決議案判明
歓迎すべきニュースだ。
これによって拉致問題の解決を望むのは、単なる日本の立場ではなく国際社会の意志であると言える。
この追い風を最大限に活用してもらいたいものだ。
[PR]
by tyogonou | 2005-10-31 13:09 | 国際 | Trackback | Comments(0)
こちらは言うべきことを言ったニュース
米印協力に懸念表明 政府「NPT形骸化」
政府が、核拡散防止条約(NPT)未加盟のインドと原子力協力で合意した米国に対し「北朝鮮やイランに誤ったメッセージを送りかねない」と懸念を伝えていたことが22日、分かった。NPT体制の形骸(けいがい)化につながる米国の核政策に、唯一の被爆国として異例の苦言を呈した形だ。
アメリカにしてみれば別に誤ったメッセージを送ってなどいないということかもしれない。「アメリカに従えばNPTなど気にする必要はない」そういうメッセージを正しく発信しただけだ、と。この場合、NPTはアメリカの国益を制限する足かせにしかなっていないわけだ。
もちろん、日本にしろ他の国々にしろ、それがアメリカの国益に適うからといってより大きな核の脅威に晒されなければならない理由はなく、きちんと言うべきことを言ったということは評価したい。
[PR]
by tyogonou | 2005-10-24 13:18 | 国際 | Trackback | Comments(0)
続報 ソウルの漢字表記
韓国が中国にソウルの漢字表記の変更を求めていた話の続報。
ソウルの表記は「首爾」、中国が「漢城」から変更へ
中国側が韓国の提案を受け入れたということだ。
受け入れて当然のはなしではあるが良かったと思う。
[PR]
by tyogonou | 2005-10-23 23:19 | 国際 | Trackback | Comments(0)
日本が提案しなければならなかったこと
Excite エキサイト : 国際ニュース
これは日本がしなければならなかった提案だと思う。
私自身は拒否権を覆す制度について考えていたが、こちらのほうが穏健で、常任理事国に道義的な思慮を要求するという点でよい提案だと思う。
 決議案はまた、「大量虐殺、人道に対する罪などに際し、常任理事国は拒否権を行使すべきでない」と規定。事実上の「拒否権制限」に踏み込んだ点で画期的といえる。
常任理事国側は反発するだろうが、この規定の揺ぎ無い倫理的な正統性に対抗しうる合理的な理由を見つけることは難しいだろう。拒否権というものが、日本の国際連盟脱退のような事態を防ぐための沸騰石として、倫理的というより現実的な理由で設けられていることを考慮しても、この程度の制限はあってしかるべきだと思う。
日本も積極的に支持するべきだ。

さらに決議案は「常任理事国が反対票を投じた場合でも、宣言すれば、拒否権と見なさない」との規定も盛り込んだ。現在の国連憲章では、常任理事国が1カ国でも反対した場合、即座に否決となる。否決までは望まないものの、「反対」の意思を表示したい場合に適用される。
ちょっとここの部分が分かりにくかったのだが、現在、「賛成」、「反対(即拒否権発動)」、「棄権」の3通りしか選択肢がなかったのを、「反対(ただし拒否権は行使しない)」という第4の選択肢を作ろうということか。これも良い提案だと思う。
[PR]
by tyogonou | 2005-10-21 13:21 | 国際 | Trackback | Comments(0)
中絶薬論争
<飲む妊娠中絶薬>バチカンが「待った」で論争に イタリア
中絶問題についてのカトリック教会の強硬な姿勢は新法王の下、さらに強まっていくのだろうし、それが世界の現実とどのように関わっりあっていくことになるのか注目しなければならないが、このニュースで気になったのは次の一点だ。
これに対し、使用を許可したピエモンテ州のブレッソ知事(女性)は「世俗国家なのだから、教会の求めに応える必要などない」とはねつける。
右よりのポピュリストが口にしそうな台詞ではあるが、確かに小気味良い啖呵だ。
[PR]
by tyogonou | 2005-10-19 00:53 | 国際 | Trackback | Comments(0)