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カダフィ大佐、「核放棄の見返り不十分」
カダフィ大佐、「核放棄の見返り不十分」
カダフィ大佐は取材に対し、昨年12月に大量破壊兵器の放棄を宣言したにもかかわらず、米国や欧州各国、日本などからの援助が不十分だと不満を表明。
「もしリビアがもっと見返りをもらえないのなら、ほかの国々はリビアの例にならって(大量破壊兵器開発)計画を廃棄しようとは思わない。核兵器開発が疑われている北朝鮮やイランと話をした時も、先方は『しかしどんな見返りを受け取ったというのだ。国際社会から何をもらったというのだ。ならばどうして、我々に兵器開発計画を廃棄しろなどと要求するのだ』と反論してきた」とカダフィ大佐は話している。
大量破壊兵器放棄に褒美を出せというのも少々虫の良い話のような気もするが、カダフィ大佐の言うとおり北朝鮮やイランなどを後に続けさせるためにはきちんと応えるべきかと思う。特に、大量破壊兵器を放棄したがゆえにアメリカの圧倒的な軍事力になすすべも無かったイラクの現状が、こういった国々にとって放棄の大きなリスクと映りかねないがゆえに、大量破壊兵器の保有が国の安全をむしろ保障するものだということをはっきり示すことは良いことだと思う。詳しい状況がわからないのだがなんの前振りも無く「日本」が名指しされたのなら、これは期待の現れととっておきたい。したたかな相手だし、カダフィの望んでいる「平和利用できる技術」などが日本にとっては応えることのできないものであったりしてうまくいかない可能性もあるかもしれないが、テロリズムとの戦いの一部として試みる価値はあると思う。
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by tyogonou | 2004-11-27 00:41 | 国際 | Trackback | Comments(0)
一部の軍関係者は、安楽死措置だった可能性に言及?
米陸軍少尉、イラクでの殺人容疑で起訴
軍当局は、アンダーソン被告が、すでに重傷を負って生存の見込みがなくなったイラク人青年に発砲することを部下に許可したかどうかを調査。ただ一部の軍関係者は、事件が安楽死措置だった可能性にも言及している。部下2人は、9月にこの事件で起訴された。
「安楽死」の可能性もあるという。その部隊の軍医が診察して生存の見込みが無いことを確認し、本人の意志を確認したうえで行った可能性があるが、残念なことにそのプロセスはTVカメラの回ってないところで行われたということのようだ。"He's f***ing faking he's dead. He faking he's f***ing dead." 撃つときに兵士が叫んだこの言葉も、きれいに韻を踏んでいるところをみると、安楽死という厳粛な務めを果たすための祈りの言葉だったということなのだろう。
もうひとつ明らかになったことは、殺されたイラク人(外国人勢力ではないのか)は重傷を負って生存の見込みが無いまま放置されたということだ。
ジュネーブ第一条約
第二章 傷者及び病者  第十二条〔保護及び看護〕 次条に掲げる軍隊の構成員及びその他の者で、傷者又は病者であるものは、すべての場合において、尊重し、且つ、保護しなければならない。


訂正
記事は9月に「サドルシティー」で起きた事件についてのものであるのを11月13日にファルージャで起きた事件と勘違いしていました。負傷した捕虜を殺害することは許されることではないということにかわりはありませんが、それを非難するために私が引用した兵士の言葉は全然別の事件についてのもので、もちろん不適切でした。この9月の事件については詳しい状況が記事ではわからないので安楽死云々についての私の皮肉も不適切でした。お詫びして訂正します。
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by tyogonou | 2004-11-17 12:31 | Trackback | Comments(0)
負傷イラク人射殺
<イラク>米軍がファルージャのモスク内で負傷イラク人射殺
発砲の瞬間は「残酷だ」としてカットされたが、銃声は放映された。AP通信によると、未放映のビデオには、至近距離から撃たれた銃弾が負傷者の頭部に命中し、血が飛び散る様子が記録されているという。
この事件について詳しい状況を説明した英語の文章では撃つときに兵士が口にしたお行儀の悪い単語を伏字にしている。なんとお上品な人々であることか! アメリカ人の美しい心はさぞかし痛んだだろう。アブグレイブの事件が明らかになったときに言われたように、これは本当のアメリカの姿ではないということなんだろう。だが、こんな事件が続くのはなぜなのか。ファルージャ攻撃前に「アドレナリンが出っぱなしだ!」とか叫んでいた兵士とこの事件とに一貫性を見てしまうのは私のゆがんだ見方のせいだろうか。
従軍していた同テレビが事件の経緯を取材、射殺の瞬間を撮影した。それによると、12日にモスクの武装勢力と米海兵隊が交戦し武装勢力10人が死亡、5人が負傷した。海兵隊は負傷者を手当てした後、そのままモスクを去った。
前日負傷した武装勢力が放置されていたというのも少々奇妙な気がする。なぜ彼らは身柄を拘束されなかったのだろうか? 負傷が軽ければ再び米軍を攻撃することが無いように身柄を拘束されるだろうし、米軍にとってもはや脅威ではないという程重症であれば、収容してきちんとした医療を受けさせる義務があるはずだから。すでに赤新月社の医療チームをしないに入れさせなかったり、退避しようとする市内の民間人を出させなかったりすることじたいが戦争犯罪の疑いが大きいのだが。
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by tyogonou | 2004-11-17 01:09 | 国際 | Trackback | Comments(1)
リストカット
あした、会えたら:リストカットの子どもたち/1 生きてる価値ない(その1)
米国の多くの専門家は、自傷者の6割前後が親から身体的・精神的虐待を受けていた、と指摘する。長谷川教授がリストカットと関係の深い要因を調べたところ、親のしつけに関しては、身体的虐待は9位にとどまった。「友人が来ると、親があとでその友人の悪口を言った」が最も強い関係があった。親が友人関係を強く監視したり、コントロールしようとしたことを示す別の2項目も10位までに入った。
 長谷川教授は「幼少期に親、特に母親から強い否定、監視、支配を受け、本当に伝えたいことを押し殺してきた子が多い。中学生くらいまでなら母親への働きかけでリストカットが治まるケースもある」と指摘する。
「友人が来ると、親があとでその友人の悪口を言った」というのが1位だったというのは意外であり、興味深い。
私自身も経験があるのでこれがすごく辛いことだということはわかるのだが、これを「虐待」として考える見方は、少なくとも日本ではそれほど一般的ではないだろう。親によっては、悪い友人からわが子を守るのは親の義務だと考えるだろうし、ただ自分は感想を言っただけで友人関係をコントロールしたなどと言われるのは心外だという人もいるだろう。さらに、中学生のセックスを条例で規制しようといった議論からすると、これからは親のコントロールは強化されていくことになるだろうし、調査が行われた米国でも最近の流れを考えるとこれを虐待だとは考えなくなっていくかもしれない。
もちろんそこには"how"「どのようにして」コントロールするか、という問題がある。即ち、子供を傷つけずに悪から守るコントロールの仕方、しつけの仕方とはどのようなものでありうるのかということなのだが、問題はコントロールを強化しようとする方向性の議論にそういった問題意識があるかどうかということだ。残念ながらあまり期待は持てないだろうと思う。もしこの悲観的な見方が正しければ、リストカットの増加という現象が生じることになるだろう。そのときに、リストカットは本人の問題で親のせいにするなどけしからんといった意見が出てくるだろうと思うが、それに対抗するために今から予言しておこう。
余談だが、引用文中の長谷川教授とは東京女子大の長谷川博一教授、宅間守死刑囚にずっと面会し続けた臨床心理士だ。
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by tyogonou | 2004-11-16 00:13 | Trackback | Comments(0)
ファルージャに救援物資、ただし市内には入れず
ファルージャに赤新月社の救援物資、掃討作戦開始以来初めて
米軍主導部隊による武装勢力掃討作戦が続いているイラク中部ファルージャに13日、5日前の作戦開始以来初めて、赤新月社の救援物資を積んだ車列が到着した。
 イラク赤新月社の広報担当者によると、ファルージャ市内の状況は壊滅的で、食糧や医薬品が著しく不足している。
 赤新月社はトラック5台と救急車3台で、市内西部の主要病院に到着した。
Falluja relief convoy appeals to UN
私たちは今、市の外にあるファルージャ病院にいる、ここには医療関係者だけしかいない、何もすることが無い。負傷した住民はこの病院まで来ることはできないし、市の外にいる者は中に入っていくことを許されない。
強調しておかなければならないことは、赤新月社の車列がファルージャ病院にいるのは米軍がそこに行くよう指示したからだということ、市はライフラインを含めて米軍が完全に遮断しているということ、作戦開始から五日目に初めてこの車列が到着したのは米軍が赤新月社からの要請を無視したからだということ、車列に救急車3台が混じっているのはファルージャにあった救急車が米軍に攻撃されて一台も無い(とされている)からだということ。
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by tyogonou | 2004-11-15 00:16 | 国際 | Trackback | Comments(0)
小泉首相は本当に称賛されたのか?
小泉首相は「良い男」 米英首脳、そろって称賛

「良い男」="a good man"というと、娘の同性愛に言及したケリー候補をチェイニー夫人が"He is not a good man"と表現したことを思い出す。

それはそれとして、ブッシュとブレアの実際の発言内容を読んでみると、これを「称賛」と言っていいのか疑問に思えてくる。特にブレアの発言とそれに対する反応は"Koizumi? who?"という枠組みの上に成り立っているやり取りに思えるし、ニュース記事では「彼が大いに支援してくれるからだ」と訳されている発言は"that helps a lot, I think."、"he" helps a lotではないし、助けになっていると断言しているわけでもない。そしてその後の(笑い)。「私が知っているからいい人だってことじゃなくて」の後の笑いは理解できるが、その後にブレアが小泉首相あるいは日本の協力を本当に評価するニュアンスで言ったのなら、笑いが起きるのはおかしいと思う。「都合がいいからさ!たぶんね。」というのはうがった訳だろうが、どの程度まじめに言っているのかちょっと疑問だ。

President and Prime Minister Blair Discuss Iraq, Middle East
長いので問題の部分だけ訳し、下に原文も載せておく。最後のブレアの発言はごく短い。(その後にも続くが話は中東情勢に移る)

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by tyogonou | 2004-11-13 17:54 | 国際 | Trackback(3) | Comments(0)
「イスラム法学者協会が宗教指導者たちの沈黙を非難
アメリカのファルージャ攻撃について私はかなり心配していたのだが、ふたを開けてみるとそれほど大きな反応が無い・・・と思っていたらAljazeera.netに「イスラム法学者協会がファルージャへの宗教指導者たちの沈黙を非難」という記事が出た。たいした記事ではないが訳しておく。

AMS decries clerics' silence on Falluja

イスラム法学者協会は、ファルージャで進行中の米軍の攻撃を糾弾するよう宗教指導者たちに呼びかけた。

イスラム法学者協会(AMS)の情報文化局長Muthanna Harith al-Dhariは金曜日、アルジャジーラに対して「ファルージャにおける不正な作戦」に批判的な人々を沈黙させるための政治的キャンペーンが行われていると語った。
「木曜日に起こった全ての出来事―AMSの事務局長Shaikh al-DhariとShaikh al-Qubaisi(クバイシ師)両師の自宅、al-Shuhadaモスクの突然の家宅捜索、Shaikh Mahdi al-Sumaidaiを初めとするShura Council(法学者評議会)メンバーたちの逮捕―これらはファルージャで今起こっていることを白日の下にさらすことやそのために声を上げることを妨げることを目的としているのだと考えられる」とal-Dhariはアルジャジーラに語った。
al-Dhariはファルージャで起こっていることについて非難の声を上げない宗教指導者たちの沈黙のために、イラクは困惑していると言う。
木曜日、バグダッドのIbn TaimiyaモスクのイマームShaikh Mahdi al-Sumaidaiは、シーア派の最高指導者Ayat Allah Ali al-Sistani(シスタニ師)がファルージャの出来事に関して沈黙を守っていることについて非難すると言った。

結束の計画
「今まさに起きていることが我々に要求していることは、この市で犯された全ての犯罪を糾弾するはっきりとしたステートメントを出すことだ」al-Dhariは言う。「ほかのどんな場所でもこれほどの犯罪が目撃されることは無い」
彼は、サドルシティーやナジャフ、カルバラ、その他の都市での軍事作戦については全てのイスラム教指導者とそれ以外の宗教指導者からも非難のステートメントがあり、「イラク人の結束と彼らの宗教的権威を証明していた」
「我々はイスラム、非イスラムを問わず全ての宗教的権威がファルージャで起きていることについてコメントすることを望む」al-Dhariは言った。
AMSの関係者は金曜日にバグダッドの様々な場所でファルージャで起きていることについての会議が開かれることを付け加えた。
ファルージャの攻撃は、月曜日に開始されたが、昨年の米軍主導の侵攻(invasion)以来最大規模の軍事作戦である。
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by tyogonou | 2004-11-13 00:34 | 国際 | Trackback | Comments(0)
衣服を透視するX線検査
公認の覗き?ヒースロー空港で衣類を透視するX線検査
この程度にまで見えるらしい
こういうふざけた装置にこそバンザイアタックをかけたくなるのは私だけだろうか?
そもそも服を着ていることが諸悪の根源なのではないかと思えてくる。イスラエルで起きたような、衣服の下に爆弾を巻いてバスの中などで爆発させるタイプの自爆テロを防ぐためにも着衣禁止法を作ったらいいのではないか?(もちろんNFLのハーフタイムショーで歌うときだけは特例として脱衣禁止だ!)フランスでは公立学校ではアラブ系の生徒のへジャブを禁止したが、そもそも着衣自体を禁止すれば差別のなんのと騒がれることも無くなる。バチカンがうるさく言うかもしれないが、政教分離です睨下!ということで押し通せばよい。
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by tyogonou | 2004-11-12 22:45 | 国際 | Trackback | Comments(0)
「中国の潜水艦が活動している海域が中国の領海」か?
<小泉首相>「戦闘地域」答弁で、「適切だった」と自賛
小泉純一郎首相は11日、党首討論(10日)で「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」と答弁したことについて、「適切ないい答弁だった」と記者団に語った。イラク復興特別措置法が自衛隊の派遣要件とした「非戦闘地域」の定義を述べたものだが、野党から「乱暴な論理だ」との批判が出ているのに対し、首相は「おかしかったら問い返せばいい」と党首討論での岡田克也・民主党代表の追及不足を指摘する余裕をみせた。
「中国の潜水艦は中国の領海か公海しか航行しない、よって中国の潜水艦が活動している海域が日本の領海内であるはずがない」というのが、中国政府に求める「適切ないい回答」ということになるのだろうか?
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by tyogonou | 2004-11-12 00:59 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
アラファトの人柄を伝えるエピソード
各国首脳ら、アラファト議長死去に弔意を表す
アラファト氏のフランクな人柄を示すエピソードを「指導者たちのユーモア」(村松増美著 サイマル出版会 1996年 改題増補して「リーダーたちのユーモア」 PHP)から。
アラファトが日本に来たとき、記者会見で日本企業の進出を期待するということを言うなかで、"And Japanese worekers are free to travel in Palestine."(日本の労働者もパレスチナでは旅行するのは自由です)と言った。通訳が、前後の脈絡がおかしいので、フランス語を話すアラファト議長が、
フランス語の「トラヴァイエ」(働くこと)から字面も発音も似ている英語の「トラヴェル」(旅行する)を連想してしまったのです。きっとそうかなと思い、私は「議長、"free to work"(働くのは自由)の意味でしょうか?」と彼の耳元にささやくように尋ねました。大勢の人たちに聞こえないように、と気をつかったつもりでした。
 そうしたらアラファトさんは「そうそう"free to work"のつもりでした、通訳さん、ありがとう」と、とても大きな声で礼を言われたものでした。
パレスチナの人々の反応を見ると、アラファトの存在は大きかったのだなと改めて思う。アナン国連事務総長の「パレスチナ人の願望を具現化した指導者」という評価はまさにその通りだと思う。個人的な魅力があっただけでなく、そしてライバルを蹴落とす権謀に長けていただけでなく、人々の願いをしっかり受け止めていたことが世界でも稀なほど長く権力の座を保持していた理由だろう。問題はパレスチナ人の願望を実現するためのビジョンというものが不足していたことだろうか。
アラファト後のパレスチナ自治政府はイスラエルにとって組しやすい相手になるかもしれない。だがイスラエルがそこに付け入ろうとすれば、暫定政府が収める現在のイラクのようになるかもしれない。
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by tyogonou | 2004-11-12 00:36 | 国際 | Trackback(1) | Comments(0)