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防衛省汚職
別に額賀氏や自民党の肩を持つわけではないが、この問題の背後に政治家が関わるより大きな問題が隠れているという可能性はあまりないのではないかと思う。これだけ大掛かりな接待を続けた業者が対象をたった一人に限定するということもなさそうで、あるいは不適切な関係は他にもあったのかもしれないが、それがどの程度のものだったのだろうかというとそれほどではなかったのではないかという印象を受ける。
守屋氏退官後の人事をめぐる前防衛大臣との対立を思い起こせば、防衛省における守屋氏の力は並みの政治家など及びも付かないほど強大であったことは明白である。また、ごくあっさりと額賀氏久間氏らの名前を挙げてみせたのも官僚としては非常に異例なことだ。これは、守屋氏がこの二人も、名前は挙げていないほかの大物政治家(というものがいたとして)も含めて、政治家を全く恐れていないということを意味している。
賄賂を送る側にとっては、そんな影の薄い政治家よりも守屋氏の方がずっと重要であったのではないか、そう思う。
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by tyogonou | 2007-11-30 00:08 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
高砂親方
朝青龍謝罪、横審カンカン!! 高砂オロオロ | エキサイトニュース
 今月20日、正式に来日スケジュールが確定したとき、「横審に謝罪はしないのか」と聞かれた師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「考えていない。謝罪しろって、誰からも言われていないし」と完全無視することを明らかにした。これには、ただでさえ一言多い横綱審議委員たちだけに、おもしろいはずがない。
朝青龍本人については30日の会見を見てから判断を下すべきではあるが、周囲がこんな調子だと本人にもまともな発言を期待出来そうにない。朝青龍の行動が誰にどのような迷惑をかけたのか教え諭し納得させるのは、師匠たる高砂親方がまず第一に担うべき役割だが、その親方が謝罪とは誰かから言われたからするものだというような認識でいるのではどうしようもない。

余談だが、記事中の「一言多い」は使い方を間違っているように思う。
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by tyogonou | 2007-11-29 23:31 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
"What do we do for a living,ladies?" "Kill, kill, kill!"
東国原知事「徴兵制はあっていいと思う」…県民座談会で(読売新聞) - Yahoo!ニュース
「(日本の若者を)ある時期、規律を重んじる機関で教育することが重要」
「個人的に徴兵制はあってしかるべきと思う。若者は1年か2年くらい自衛隊とか、ああいうところに入らないといけないと考えている」
「規則正しいルールとかが身につく教育がある時期必要。それがなくなり、倫理観とか友情の欠損につながっていると思う」
ヤクザの世界も(内部では)相当規律が重んじられる(らしい)が、そういった世界に身を置くことは倫理観や友情の醸成に役立つのだろうか。現在の防衛省の状況はどう説明するのだろうか?
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by tyogonou | 2007-11-29 01:05 | 社会 | Trackback | Comments(0)
Innocent until proven guilty
<無罪判決>広島の3人放火殺人で 「自白、信用性低い」  | エキサイトニュース
 細田裁判長は判決読み上げ後、「疑わしい事情は多くシロではなく灰色だが、クロとは断定できない。疑わしきは被告人の利益にという原則に基づき、冤罪(えんざい)を防ぐためにこの判決を下す」と付言した。
検察が被告の有罪を合理的な疑いの入る余地なく立証できなかったのは被告の責任ではない。この付言は余計であるばかりか裁判制度への信頼を貶めるものだ。
"Innocent until proven guilty"有罪を証明されなければ無罪であり、それを最終的に決定するのが裁判の役割である。それを、判決を下した裁判官自身が、被告人が実際には罪を犯したかもしれないなどとほのめかすというのは許されることではない。裁判を受けて無罪判決を勝ち取ってもなお「犯罪者」として見られるのでは、裁判など行う意味がなくなる。裁判は罪あるものを糾弾するばかりでなく、罪なき者に祝福を与える場でもあるはずだ。それに、「推定無罪」の意味するところは、被告は自分の無罪を自ら積極的に証明する必要がないということだが、裁判長の言葉は被告にそれを要求するものだ。
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by tyogonou | 2007-11-28 23:10 | 社会 | Trackback | Comments(0)
締まりのない千秋楽
千代大海休場…締まりのない千秋楽 「熱戦を展開」に観客苦笑(産経新聞) - Yahoo!ニュース<大相撲九州場所>相手が休場、横綱タナボタV…ファン落胆
 不可抗力で故障した千代大海に、「はってでも出ろ」と望むのは酷かもしれない。しかし、ファンが求めているのは、気迫そのものである。角界全体がぬるま湯体質ゆえに、力士の気力もなえつつあるのか。
締りのない千秋楽になったのは私も残念だが、ガチンコでやっていればこういうことになることもある。それを気迫がないのなんのと非難するのはどうなのか。横綱貴乃花の優勝決定戦への出場がその後の貴乃花に及ぼした影響を考えれば、「はってでも~」などと気安く言っていいことではない。千代大海の怪我が優勝の行方を大きく左右する一番で負ったものとなればなおさらである。
どうしても理解できないのは、休場を気迫がないだのぬるま湯体質だのと批判することと、八百長問題や時津風部屋問題で協会を批判することとの間に齟齬を感じないのだろうか、ということだ。真剣勝負なればこそ、最後の最後にとてつもないドラマが生まれることもあるが、逆にそれゆえにあっけない意外な結果になってしまうこともある。確実に盛り上がる千秋楽にするには、あらかじめ星を割り振りしてシナリオを作るよりほかない。また相手の体の状態を考えずに過大な負担を強いるのは、時津風部屋のかわいがりとどうちがうのか。
白鵬は結びの一番で琴光喜に裏返しにされて敗れたが「今朝、(大関の)休場を知った。それが出たと思う」と決まり悪そうに話した。
批判されるべきはこちらの方だ。ライバルの休場で優勝が決まったのを知って気の抜けた相撲をとったというのは横綱としてあるまじきことだ。
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by tyogonou | 2007-11-26 00:18 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
燻製ニシン
狭まる額賀氏包囲網 民主「来週早々にも喚問要求」(産経新聞) - Yahoo!ニュース
(本当に同席してなかったのなら)額賀氏の怒りももっともだが、山岡氏の言うとおり、証人喚問で証言が出た以上、この問題を追及するのは当たり前のことであるし、推測に基づいているという批判はあたらない。むしろ額賀氏が非難すべきは事実でないことを証言した守屋氏の方であろう。
この問題についてのやりとりを見ていると、額賀氏はかなり具体的な話をしていて、実際にそのような話はなかったのだろうという印象が強い。事務次官よりも閣僚の不祥事のほうがおおごとだからといって、民主党は安易にこの問題に飛びついてしまったがもう少し慎重に行動すべきだったかもしれない。
こういった明らかな偽証となる発言を証人喚問の場で行うことはちょっと考えられないことだが、守屋氏という人物とその発言をどれだけ信用していいものか、一応頭に入れた上で証言を吟味する必要がある。接待に政治家が同席したことがあるか、という質問から、額賀氏らの名前を出すまでの守屋氏の振る舞いには、ただのらりくらりとしているだけで、罪悪感やら、巻き込んでしまう政治家らに「迷惑をかける」ことへの逡巡やらがあるようには見えなかった。もともと表情の豊かな人でもないので見誤っているだけかもしれないが、実名を挙げるに当たって覚悟とか決心とかいうようなものは全く感じ取れなかった。ただ燻製ニシンで猟犬の鼻をごまかそうとしているだけのように思えた。
狙いはうまく当たり、ということなのか、少なくとも給油量の問題については人々の視線が逸らされぎみのように思われる。
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by tyogonou | 2007-11-24 20:54 | 国内政治 | Trackback | Comments(0)
続 大人の対応
川淵Cが試合後のロッカーで謝罪「けなし続けて悪かった!」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
記事中では触れられていないが、以前、川淵氏は、U-22日本代表に対して怒り、五輪に出て私を謝らせろと奮起を促したしたことがあった。
見事五輪出場が決まるや、自ら進んで頭を下げたのはやはり大人らしい品位ある行動だ。選手やスタッフ、ファンなどサッカーに関わる人々に対する川渕氏の大きな愛情がわかる。
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by tyogonou | 2007-11-22 23:58 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
ハリポタ効果
ハリポタ効果ここにも 英の子供たちの成績急上昇(産経新聞) - Yahoo!ニュース
英イングランド中北部ノッティンガムの小学校で、子供たちが大好きな世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」の魔法使いに変身させて授業を行ったところ、成績が急上昇。3年前はイングランド地方でワースト25%に低迷していたのがベスト25%に入り、教育関係者を驚かせている。
No profit grows where is no pleasure ta'en.
楽しんでやらなきゃなにごとも身につきはしません
― 『じゃじゃ馬ならし』
とかく勉強というものは青白い顔をして必死にやるべき苦行である、あるいはそうでなければならない、と思い込んでいる人がいるが、勉強とは高度な精神活動であるから、ただ義務感を喚起するだけで成果を期待する方がむりというものだ。ハリポタの衣装で授業を行うもよし、ゲーム機で英単語を覚えるのもよし、外国人の異性との親密な関係という不順な目的で語学に励むもまたよし。重要なのは結果だ。

学力を向上させたかったら、子ども達がリラックスした精神状態で勉強できるようにすべきだ。そういった意味でゆとり教育の目指したものは間違ってはいなかったと思う。しかし、それは時間的な余裕をつくり、大人、教師たちからの「勉強しろ」というプレッシャーを取り除いたかもしれないが、いじめのような大きなストレスの源を放置し、また勉強したいというインセンティブの枠組みを欠いていたために、あまりうまくいかなかったのは残念だ。
もっと残念なのは、現在の「教育改革」の方向性が、やはりこういった問題意識とは反対へと向かっていることだ。
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by tyogonou | 2007-11-18 01:00 | 社会 | Trackback | Comments(0)
相客に心せよ
ブランドに傷、怒りと困惑=結婚式キャンセルも-牛肉偽装で「吉兆」各社(時事通信) - Yahoo!ニュース
私にとっては、偽装問題を起こした企業の中では、船場吉兆のイメージが一番良くない。
安全性を軽視した振る舞い、ことが露見するや弱い立場の人間に押し付けようとする卑劣さなどは、吉兆もミートホープも赤福もそれほど変わりはないが、他者の場合まだユーモアや欲深い人間の哀しみといったものを感じる余地があるのに対して、船場吉兆の場合、そういった余計なものがそぎ落とされて人間の嫌なところだけが抽出されたかのようで嫌悪感しか感じることが出来ない。
貞一氏の孫の徳岡邦夫専務は「吉兆のブランドはすごく傷ついた。なぜこんなことになったのか」と怒りをにじませる。
確かに吉兆のブランドは傷ついたが、それは吉兆が不正な商売をするブランドだというようなことではなく、こういった「高級な」ブランドイメージがその経営者達をどれほど非人間的にしてしまうのかをまざまざとみせつけたというところにあるように思う。それが、茶道を愛した創業者の興したブランドでおきたというのは皮肉なことだ。
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by tyogonou | 2007-11-17 22:53 | 社会 | Trackback | Comments(0)
花を愛でる人々
<ヒマワリ>80万本が3日間で丸裸 持ち帰り自由で…高知(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
例年同様「持ち帰り自由」としていたが、今年は大量に取る人が続出し、みるみる減少した。軽トラックの荷台に満載していく者も現れ、今月1日には取り尽くされてしまったという。今はフェスタの際に撮影した写真と「ご期待に添えない状況を申し訳なく思っております」というわび状が寂しくたたずんでいる。
三日目遅くに来て、もって帰るつもりのひまわりが残ってないことを知った客が「誠意を見せろ」などと詰め寄る光景があってもおかしくなさそうで、今の世に珍しくもないことながらやはり重い気持ちにはなる。
室町の頃の禅僧悟渓宗頓は、夏の日に行脚の途中で通りかかった琵琶湖で同行の僧らが湖に入って汗を落とし涼をとるなか、手ぬぐいを濡らして汗を拭う程度のことしかしなかった。井戸ならともかく琵琶湖まできてそんなことをしなくても、と訝しく思った仲間が問うと「太湖の水は多しといえども、わが分は限れり。永く児孫に留与して、潤徳を許さん」と答えたという。
水浴びをしたからといって琵琶湖の水が干上がってしまうことがあるわけはないが、自分以外の人々、その場におらず、あるいはまだ生まれてもいない児孫にさえも思いをめぐらすということが大切だという教えだ。
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by tyogonou | 2007-11-14 00:47 | 社会 | Trackback | Comments(0)