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“第2のきみまろ”の声も出て息の長い芸人になりそうな ねづっち
“第2のきみまろ”の声も出て息の長い芸人になりそうな ねづっち(ゲンダイネット) - エキサイトニュース
ねづっちは、地味だが中高年に好感をもたれそうな顔をしているし、良く通って聞き取りやすい声をしている。「整いました」というのが印象に残るのも、発声がしっかりしているからだと思う。
そんなねづっちの人気は不思議ではないし喜ばしいことだが、第二のきみまろにはならないと思う。綾小路きみまろの強さは狭いが強烈なファン層をもつところにあるが、ねづっちはそういったタイプではない。
むしろ、簡単に真似できない芸、毒の無い顔と声という特徴が似ていたいっこく堂が連想される。どちらも高い技術の必要な芸をもっているが、それが目新しい間は受けるとしても、いつまでも飽きられずに求められるかどうかという点では厳しいかもしれない。
 視聴者の中にはあらかじめお題を教えていると疑う向きもあり、ネットに「台本がある」と書き込みされたが、関係者の誰もが即興と認めている。
問題は、現実に即興でやっていても、台本があればTVでは再現可能だというところだろう。現在視聴者が楽しんでいるのは、なぞかけそのものだけでなく、台本が無いことを知っている司会者などの驚きの反応も含めた全体の雰囲気ではないだろうか。のなぞかけの凄さが皆に認知され当たり前になった後、驚きのなくなったねづっちの芸に特にTVでの需要が残るのだろうか、という疑問はある。
なぞかけそのものについてもちょっと疑問がある。なぞかけはただ意味の異なる二つの言葉を結びつけるだけでは充分ではなく、おめでたい席ではめでたい言葉とつなげたり、あるいは社会や政治の風刺などを絡めるのも重要な技術だが(笑点の大喜利をおもいだすとよい)、ねづっちにはそれがあまり見られない。驚きが薄くなった後にはそういった要素も重要だと思うのだが。
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by tyogonou | 2010-07-29 21:06 | Trackback | Comments(0)
差異の政治? その3
怠けているうちに選挙になってしまった。
まとまったものを書こうと思っていたのだが、それぞれ単発の記事にしておけばよかったと少し後悔している。1,2からの脈絡は気にしないことにして、少し書いてみる。

旧自民党系の人たちが次々と小政党を作ったとき、ボードリヤール的な状況だなと思った。
民主党はダメ、かといって自民党では勝てそうに無い。しかたないから新党を作って自分達は彼らとは違うとアピールする。重要なのは何かを実現することよりも、ネガティブなイメージのついた既存の政党との差異を協調することにあるから、危機感を持つ人たちを出来る限り集めてひとつの正当にまとめることもしないし、たった5人の意見さえまとまりきらない政党が憲法改正などという大きすぎる目標を掲げたりする。
ボードリヤールの消費社会論は、狭い経済の問題に限定した分析ではないから当然といえるが、政治の世界の政策や政党も、商品同様「モノ」と化す傾向が顕著になってきているように思われる。即ち、政策や議論の争点が現実の対象を示すというよりむしろそれを追放し、ただ互いの差異を指し示すだけの意味内容の無い同語反復的なキャッチフレーズと化しているように思われる。
特に自民党系の人たちからの普天間基地問題に対する民主党の対応について「出来もしないことを約束した」というような非難を聞いた時、私はある疑問をもった。民主党が大風呂敷を広げすぎたという面は確かにあるのだが、政策そのものの是非や必要性を避けて実行可能性のみを問うような議論を聞いていると、必要で良い政策でも実現の難しい政策は、実際に政権運営の責任を負わずにすむ小政党のみが主張できるということになりはしないかと。
要望の多い託児所の拡充などはどうだろうか? 託児所を増やすには、ただ建物を建てていけばいいというわけではない。少子化対策に関する他の政策の効果も折りこみつつ、人材の育成などを含めた長期的な運営の見通しを立てるなど困難な課題をいくつもクリアした上で実現を保障しなければならない。そんな面倒なことをするより、子ども手当てのような「バラマキは許さない!」とシュプレヒコールを叫んでいた方がずっと楽だし、後で責任を問われることもなくてすむということになる。
結局、困難で重要な政治課題に関して、責任を言われる可能性のある大政党は、あいまいな政策や意味の無いスローガン、差異を強調するための攻撃に終始し、意味ある政策は小政党のみが掲げることになりかねない。小政党の「意味ある」政策とて、それを実現するというより、それを掲げることの出来ない大政党との差異を強調するための記号として用いられることになる。
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by tyogonou | 2010-07-12 07:30 | Trackback | Comments(0)