タスポが“失敗”した理由 普及進まず
私は煙草を吸わないが、一部の煙草飲みが禁煙運動に抱く苛立ちや憎悪にちょっとだけ同情できる。 それは自分の好きなものを否定される感情についてのみであって、彼らの禁煙運動に対する反撃が理屈にかなっていると思うからではない。 喫煙者が振り回す理屈の多くは私には身勝手に思われる。例えば、物議をかもした某サイトのコラムで「煙草の『煙』は嫌がられるが『香り』の良さは吸わない人にも分かるはず」といったようなことを書いている人がいたが、認識が甘いと思う。 タスポをめぐる状況を見ていても、喫煙者は身勝手だなと思う。タスポが失敗した理由は、喫煙者の協力が得られなかったからということ以外にあるまい。 それほど煙草を愛しているなら、禁煙運動を攻撃するより、タスポの普及とそれによって「街のたばこ屋さん」の経営を守ることを喫煙者に対して呼びかけるのが先ではないのか。今まで世話になった恩義などどうでもいい、コンビニで買うほうがコストがかからない合理的な行動だとしても、そうして「町のたばこ屋さん」が消えてしまえば、長期的には喫煙者の不利益になる可能性はあるだろう。そうして自分自身の首をしめることになるのが平気でいるなら、禁煙運動をどうこう言う資格などないのではないか。
by tyogonou
| 2009-04-27 22:54
| 社会
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