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開張足
私は開張足もちだ。
偏平足は足の縦のアーチが潰れていることだが、開張足は横のアーチが潰れていることをいう。足を前から見ると中指のあたりが浮いているのが健康らしいのだが、それが潰れてしまっている。中指のあたりに大きな胼胝が出来ていれば開張足の疑いありということだ。

実生活上でそれほど不便を感じたことはなかったのだが、この冬の寒かった時期に胼胝のすぐ脇にあかぎれが出来てしまった。胼胝が出来るということは当然体重がかかって擦れる場所であるわけだから、歩くたびに強烈に痛い。これはなんとかしないといけないと、いくつか対策を試してみた。
最初は、ストレートに中指の付け根の辺りにパッドをあてがってアーチを作ってしまう方法。専用のパッドもいろいろ売っているようだが、靴に貼り付けると場所がちゃんとポイントにおさまらないような感じもするということで、ティッシュを数枚畳んでガムテープでまき、花札程度の大きさのパッドをつくってそれをガムテで足に直接貼り付けてみた。これはなかなか気持ちよかったのだが、さすがにガムテで貼り付けるというのは乱暴な方法だし、とりあえず保留ということで、次の方法を試してみた。

次に試したのが、開張足というより外反母趾用のものだが、親指と人差し指の間に挟み込むパッドだったが、これがなかなか優れものだった。
開張足の特徴のひとつは、足指が使われていないということだ。予防のためには足指じゃんけんなどが勧められていたりする。私は足指じゃんけん等は難なく出来るし、足の指が動かせないというわけでもないのだが、歩く時になるとどうも使えていない。指で地面をつかんで後に蹴ろうとしても、どうしても中指の付け根を中心に脚をねじる形になってしまう。靴を捨てる頃になると、中敷のそのあたりが抉られて穴が開いてしまっていたりするくらいだ。
ところがこのパッドを指に挟んであるくと、指が地面に良く食い込んでくれるのだ。もともと、これは指の間を広げることだけを目的とした品だが、木の枝をつかむオランウータンの足を思い浮かべながら、ギュッと握りこむように使う。ためしに、裸足になって床を足の指で思いっきりつかんだ後、足の親指と人差し指の間に手の指を一本差し込んでみてその指をぎゅっと握り締めるような形で再び床をつかんでみてほしい。足の裏の筋肉の働き方は大分違って感じられるのではないだろうか。
もっとも、それだったら下駄のような鼻緒のある履物を履けば良いようにも思われるが、似て非なるものだと思う。開張足は、ぶかぶかの靴を履いて足の指をそらして靴先を持ち上げるような歩き方をするとなりやすいということだが、下駄などの踵が浮く履物は同様に鼻緒を足指で掬って歩いたりしやすい。(ちゃんとした歩き方をすればそんなこともないのかもしれないが)また、意識的に鼻緒を握りこもうとすると固定されているために躓くような感じになってしまう場合もある。その点、パッドは指と一緒に自由に動くのが素晴らしい。
調べると、いろんな商品があるようだが、こういうものは大体百円ショップに行けばある。(ダイソーのHPでは「隠れた逸品たち」なるコーナーで紹介されている。)最初は異物感があるので細めのものがいいが、慣れてくると外れてしまわないようにある程度厚みのあったほうが良かったりもするので、いろいろ試せる百均の品で充分だ。

注意点としては、足指に横方向に大きな力が加わるような動きをすると、足指の骨に異常がおきる可能性もないわけではないと思う。まさかこれをつけてサッカーやバスケをする人もいないとは思うが。また、骨粗しょう症などで骨が脆くなっていればやはり危険はあるかもしれないので、牛乳に相談でもしつつ異常がおきたらすぐ止めるようにしたほうがいいだろう。とはいえ、草履や下駄で足の指を折ったという話も聞かないから、普通に歩いている分にはそれほど心配もないのではないかと思う。
また、場所が場所だけに簡単につけたり外したりもしづらいのもちょっと問題だろうか。気持ちはいいのだが、やはり長時間の使用は疲れたり邪魔になったりもする。ちょっとした散歩やウォーキングなら問題はないだろうが。

これは基本的には足指や足裏の筋肉をうまく使えるようにする道具なのだが、肝心の開張足はどうなったのかというと、胼胝自体はまだあるが、薄く小さくはなってはいると思う。
by tyogonou | 2009-05-11 00:29
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