中村銀之助容疑者を逮捕 勘三郎さん一門覚せい剤で
驚くには当たらないニュースだと思う。 息子も酔って警官を殴ったから・・・ではなく、その後の勘三郎氏の対応を考えれば、だ。 「あんなバカだとは思わなかった」「1週間でも2週間でも(留置場に)入れておいてほしい。今は会いたくない」「(襲名行事の自粛について)皆さんの意見に従う。そうした方がいいならそうする」被害者意識と決定を下す責任の回避とに見られるある種の幼さは、親としてであれ師匠としてであれ人を導こうとする人間にはふさわしくないものだ。 勘三郎さんはコメントを出し「弟子である中村銀之助が逮捕され、非常に申し訳なく、世間を騒がせたことを深くおわび申し上げます」と謝罪。「弟子の指導のどこに問題があったのか、あらためて深く考え、反省しています。銀之助については破門せざるを得ないと考えていますが、本人の更生を第一に考え、見守っていこうと思います」とした。今回のコメントは無難なもので特に問題はないと思うが、彼が破門の決定にどれだけの苦しみを感じたのだろうかという点に疑念を持たざるを得ない。このような場合、破門しないということにするならよくよくの理由が必要だから、破門は仕方のないことだと思う。ただ、それは客観的な外野の意見であって、長いこと指導してきた弟子を追放しなければならない師匠にとっては非常につらい決断となるはずのものだ。短いコメントでは本人の真情を知ることは難しく、誤解の可能性を留保しておかなければならないが、「銀之助については破門せざるを得ないと考えていますが」と無造作に言えるのは、他人に判断を預けた前回の発言と同様に、息子や弟子達に対する(バーナード・ショウが to be inndifferent to them と表現したような)根本的な無関心を示しているように思えてならない。 "The worst sin towards our fellow creatures is not to hate them, but to be indifferent to them: that's the essence of inhumanity." George Bernard Shaw
by tyogonou
| 2005-08-05 20:34
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