強力爆薬350トン不明 イラク施設でIAEA確認
「核兵器の起爆剤にも使える」、IAEAの監視下に置かれていたのはそういう理由からであるが、これから心配されるのは核拡散という文脈でということではないようだ。 Huge Cache of Explosives Vanished From Site in Iraq このニューヨークタイムズの記事でも、アメリカ政府高官もそういった言い訳をしているようで、「世界中どこででも手に入れることができるし、核不拡散防止条約の禁止リストにも載っていない」と自己弁護している。 IAEA Says Tons of Iraq Explosives Missing 行方不明になった爆薬には、建物を破壊したり、旅客機を墜落させたり、通常ミサイルの弾頭や核兵器の起爆剤としてつかうことができるHMX(テトラメチレンテトラニトラミン)とRDX(トリメチレントリニトロアミン)が含まれる。HMXとRDXはC-4やセムティックスのようなプラスティック爆弾の主要な原料であり、プラスティック爆弾の威力は1988年にスコットランド、ロッカービーの上空で、リビアのテロリストがパンナム103便を吹き飛ばし170人を殺害するのにちょうど1ポンド(0.5キロ)しか必要しなかったほどである。問題は自爆テロや車爆弾、ロシアの旅客機の爆破、シナイ半島のタバのホテルの爆発のようなテロ活動にこういった爆薬が「使える」ことである。 ブッシュ政権はこの爆薬がどこに保管されているのか知っていたが、保全のための活動をまったくしなかった。彼らはテロリストが歴史上もっとも危険な爆薬の山(the most dangerous explosives bonanza in history)を手に入れようとするかもしれないと、はっきりと何度も警告されていたが、そういった事態を防ぐためになんの処置も取られなかった
by tyogonou
| 2004-10-26 00:00
| 国際
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