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首相の責任
<久間防衛相辞任>論功行賞のツケ?…後手に回る首相対応 | エキサイトニュース
安倍首相が任命責任認める、久間防衛相の辞任
安倍首相は3日夕、久間防衛相が米国の原爆投下をめぐる発言の責任をとって辞任したことについて「当然、任命責任は私にある。こういう結果になったことは大変残念だ」と述べ、自らの責任を認めた。
松岡農相の自殺の時もたしかそうだったが、首相は安易に責任を口にしすぎる気がする。
任命権者として首相には、辞任を認めた理由すなわち久間氏の発言内容のなにがどう問題だったのか首相自身の詳しい考えを明らかにする責任があるはずだが、現在のところその責任が果たされているとは言いがたい。また、久間発言が被爆者に与える影響について鈍感であったことについては首相自身にも責任があるはずで閣僚に広島長崎への来訪を促した広島市長らには、そういった観点からきちんとしたレスポンスを返すべきだがそれもない。
中身の伴わない「責任」の乱発は、責任の果たし方についての自覚の欠如を示すものでしかない。
首相は「久間発言」について周辺に怒りをあらわにし、「右からも左からもたたかれる発言だ」と弁解の余地はないとの認識を示していた。
こういう認識だったなら、一応本人の話を聴いた上できっぱりと辞めさせていたらかえって評価は高まっていたかもしれないと思う。もともといざというとき強い指導力を発揮できるイメージのない人だから、ここで頑張っていたら、この問題を真剣に受け止めていることを明らかにするとともに、やればできるというところをアピールできたのにと思うと惜しいチャンスをみすみす逃した感がある。同様に口の軽い他の閣僚への影響を心配するなら、北朝鮮におけるIAEAの査察にでも触れ、核兵器を許さないというメッセージを発しなければならないときだからとでも言っておけばよい。強引だがやはりそれも重要な問題であるわけで格好はついただろう。
よく言えばあざとさがないともいえるのだが、熟慮を重ねて目配りのきいた行動をとることも首相の責任のうちだ。
by tyogonou | 2007-07-04 01:56 | 国内政治
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