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フィンランド民謡
youtubeの面白いところは日本からはるか遠く離れたところのローカルな文化に簡単にアクセスできてしまうところだ。
例えばトルコ軍楽隊の有名なマーチ"Ceddin deden"(『父も祖父も』)を探してみると、あちらのロックバンドがこの曲を演奏したPVも見ることができて、(ヴォーカルが田中健似だったり)いろいろな意味で興味深いが、普通では存在すら知らないものにこんなに簡単にアプローチできるのは、驚くべきことである。

そんなyoutubeで最近見つけて気に入ってしまったのがフィンランド民謡だ。
フィンランド民謡の一般的なイメージというと、虫歯になりにくいガムのCMにでも使われていそうな、のどかなテンポと透明感のある癖のない音楽というところだろうか。Larin Polkkaなどはそんなイメージとぴったりで、会場の雰囲気もまたいかにもフィンランドらしくこれはこれで素晴らしい。

しかし、興味深いのは、ヴォーカルのついた曲が非常に日本人に親しみやすいものであることだ。

Severi Suhosen Jenkkaなど、古いラジオでNHKラジオ深夜便を聞いてる時に流れてきたら、東北あたりの民謡かなんかと勘違いしてしまいそうだ。

なによりフィンランド語が、日本人には馴染みやすい。LとRの違いなどはあるけれど、日本人から見て奇妙な音がなく、音声的には日本語と近いものがあるのではないかと思う。Vesivehmaan jenkkaKultainen nuoruusなど、子どもの発声だということもあるが、音だけ聴くと特にそういった印象がする。
もっとも会話を聴くとちょっと印象が違って、特に司会の大人の発音を聞くとドイツ語の影響もあるようだが、フィンランド出身のこの人たちの日本語の発音がいやにこなれていた(「チューハイ」や「ノリノリ」の発音など)のを思えば、あながち無理な関連付けでもないのではないか。

そんなフィンランド民謡でもっとも気に入ったのが、Säkkijärven polkka
(『サッキヤルヴィのポルカ』)だ。
これはフィンランドのアコーディオンの定番で、第二の国歌ともいうべきポピュラーな曲ということだが、とにかく耳に残る曲のとりわけチャーミングなパフォーマンスだ。

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by tyogonou | 2008-04-15 13:02
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