水野晴郎さん死去「シベ超最終作」製作予定だった | エキサイトニュース
水野さんを語る上でやはり『シベ超』は欠かせない。 映画好きが高じて監督としてメガホンをとるというのはそれほど珍しくもないはなしかもしれない。しかし、それが映画評論家からではなく、サブカル方面からマニアックな評価のされ方をしたとき、水野さんのように、言い訳をするでもなく、悪ノリするわけでもなく、ニコニコといつもどおりにそういった評価を受け入れ、そして続編を作りつづけていくという真似は誰にでも出来るわけではない。76歳にして「ジャッキー・チェンとジェット・リーの戦いが見たい」と言う水野さんには、みうらじゅん的な映画の愛し方、「シベ超」の愛され方にも深い理解と共感があったのだろう。 その一方で、サブカル系に迎合してそこに特化した商品としての映画作りをするのではなく、回を重ねるごとに進化していったのも興味深いことだ。「4」あたりになると、映画としても面白く出来が良くなったのは「シベ超」ファンにとっては嬉しくもあり寂しくもありなどという声もあったようだ。 みうらじゅん的な俗っぽく幼稚な楽しみ方から、おすぎ的な高尚な大人の楽しみ方まで、全てを包み込む大きさを持っていたからこそ、「映画って本当にいいもんですね」という平凡な台詞があれほどまでに強く人々の心を捉えたのだろう。 こういう人ならいいご長寿さんになったであろうに、年寄りと呼ぶのもちょっと早いような年でお亡くなりになったのは本当に残念で寂しいことだ。
by tyogonou
| 2008-06-11 23:43
| 社会
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